2015/7/22

ポーランド

欧州投資銀、ポーランドの道路整備に8億ユーロを融資

この記事の要約

欧州投資銀行(EIB)は20日、ポーランド政府系の国家経済銀行(BGK)に対し34億ズロチ(8億ユーロ)を融資すると発表した。政府が計画する道路整備プロジェクト2件が対象。首都の渋滞緩和や老朽箇所の補修とともに、高速道路 […]

欧州投資銀行(EIB)は20日、ポーランド政府系の国家経済銀行(BGK)に対し34億ズロチ(8億ユーロ)を融資すると発表した。政府が計画する道路整備プロジェクト2件が対象。首都の渋滞緩和や老朽箇所の補修とともに、高速道路網の整備を実現する。

1件目はワルシャワ周回道路を構成する準高速道路S2号線の工事だ。ワルシャワ市南東部のプワフスカ通りとルベルスカ通りをつなぐ18.5キロメートル区間で、ヴィスワ川の架橋工事を含む。総工費11億5,900万ユーロのうち、EIBが2億5,000万ユーロを融資する。

ヴィスワ川にワルシャワ市9本目となる橋を建設することで、交通渋滞を緩和する。また、同区間は高速道路A2号線と接続し、ドイツ国境からベラルーシ国境まで横断する東-西幹線道路を構成することとなる。

もう一つの案件は、北東部のノヴェ・マジ―ビドゴシュチ―ミエルノ間と、東部を縦断するヴロンチン―ヴロツワフ間の準高速道路S5号線、2区間162.5キロメートルの修繕工事だ。総工費11億8,400万ユーロのうち5,500億ユーロをEIBが融資する。

このプロジェクトは欧州連合(EU)が進める汎欧州輸送ネットワーク(TEN-T)を補完するもので、主要都市への移動がよりスムーズになる。(1PLN=32.70JPY)