2015/8/19

コーヒーブレイク

草刈り指南~ベラルーシ

この記事の要約

重税を逃れてフランス国籍を捨て、ロシア国籍を取得したフランスの名優ジェラール・ドパルデューが、独裁者との交流を深めているようだ。先月、新しい映画の準備で訪れたベラルーシ。そう、かつて米国から「欧州最後の独裁者」のあだ名を […]

重税を逃れてフランス国籍を捨て、ロシア国籍を取得したフランスの名優ジェラール・ドパルデューが、独裁者との交流を深めているようだ。先月、新しい映画の準備で訪れたベラルーシ。そう、かつて米国から「欧州最後の独裁者」のあだ名をつけられたルカシェンコ大統領がお友だちなのだ。

ベラルーシで公表されたビデオと写真では、鎌を持つ大柄なドパルデューにさらに大柄なルカシェンコ大統領が手を添えて、草刈りを指南する様子がとらえられていた。二人は農業や有機食品などについて意見を交換したという。

ドパルデューは「ベラルーシは女性が美しいし、牛乳も肉も美味。私のような者が幸せになれる条件がそろっている」、「国民も穏やかで幸せそうなようすが見て取れる。ベラルーシが住みやすいすばらしい国だという証拠」と絶賛したという。

ドパルデューは2013年、プーチン大統領から直々にパスポートを渡され、晴れて「ロシア人」となった。以来、これもプレゼントされたという南西部ルドビア共和国の「持ち家」が税法上の住所らしい。

ロシア国籍取得後に「ロシアは民主主義国」と話してひんしゅくを買ったが、その後も親ロ路線は変わっていない。1年前にラトビアで開かれた映画祭では「ロシアも、ロシアの一部であるウクライナも大好きだ」と発言し、ウクライナ政府が先月発表した「ロシアによる領土侵害を支持する外国人芸術家500人」のブラックリスト入りも果たしている。