2015/9/16

ロシア

ロシア衣料品市場が大きく縮小、アパレル会社の撤退も

この記事の要約

ロシアの調査会社ファッション・コンサルティング・グループによると、同国の衣料品市場規模は今年、昨年の2兆2,500億ルーブル(約293億8,660万ユーロ)の8割以下に縮小する見通しだ。ルーブル安の影響で物価が上昇し、多 […]

ロシアの調査会社ファッション・コンサルティング・グループによると、同国の衣料品市場規模は今年、昨年の2兆2,500億ルーブル(約293億8,660万ユーロ)の8割以下に縮小する見通しだ。ルーブル安の影響で物価が上昇し、多くの世帯で衣料品購入に充てる経済的余裕がなくなっていることが背景にある。売上減を受けて、ロシアから撤退する企業も出てきた。

物価上昇で可処分所得に占める食費の比率は半分に上り、その分、衣料品の売れ行きが悪くなっている。英アパレル大手のニュールックとリバーアイランドはすでにロシア市場から撤退。英百貨店のマークス・アンド・スペンサー、フィンランドのストックマン、西アパレルのマンゴーは店舗数を減らして対応している。また、英スーパーグループ傘下のスーパードライは開店を延期した。

スウェーデンのへネス・アンド・マウリッツ(H&M)は8日に、英デベンハムズも先月末に新店舗をオープンしたが、これは数年前から準備を進めていたことに理由があるようだ。(1RUB=1.75JPY)