石油・石炭・ガス

制裁の影響鮮明に、露事業凍結の企業相次ぐ

ロシアは2月24日、ウクライナへの軍事侵攻を開始した。これを受けウクライナの経済活動は大幅に鈍化。欧米や日本は強力な対露制裁を発動し、これに反発するロシアも報復措置を打ち出している。戦争と制裁合戦の今後の展開と、経済活動 […]

ウクライナ危機でインフレ率6%超も

ウクライナ危機が一段と深刻化し、天然ガス価格がさらに高騰するとドイツのインフレ率は今年6%を超える可能性がある――。財界系シンクタンクIWドイツ経済研究所は2月24日に公開したレポートでこんな見方を明らかにした。「ドイツ

値上げ計画の企業が一段と増加

Ifo経済研究所が2月25日発表した同月の独価格計画指数(DI)は前月を1ポイント上回る47.1ポイントとなり、これまでに引き続き過去最高を更新した。値上げを計画する企業の割合が値下げ計画の企業を47ポイント以上、上回っ

2月インフレ率5.1%に上昇

ドイツ連邦統計局が1日発表した2月の消費者物価指数は前年同月比5.1%増となり、インフレ率は前月(4.9%)を0.2ポイント上回った。エネルギーの上げ幅が前月の20.5%から22.5%へと拡大。食料品も0.3ポイント増の

1月の輸入物価27%上昇、天然ガスは4倍強に

ドイツ連邦統計局が2月25日発表した1月の輸入物価指数は前年同月比26.9%増となり、1974年10月以来の大きな上げ幅を記録した。エネルギーが144.4%増と2.5倍近く上昇し、全体が強く押し上げられた格好だ。エネルギ

独露貿易がコロナ禍前超えも重要性低下

ドイツ連邦統計局は2月24日、同国とロシアの貿易高が昨年は598億ユーロとなり、前年を34.1%上回ったと発表した。コロナ禍1年目の前年に落ち込んだ輸出と輸入がともに好転。貿易高はコロナ禍前の2019年比でも3.4%増え

EUがウクライナに武器支援、露SWIFT排除などに続き

EUは27日、オンライン形式で理事外相会合を開き、ウクライナへの軍事侵攻を続けるロシアに対して領空封鎖などの追加制裁を科す一方、ウクライナ軍への武器供与のため4億5,000万ユーロ(約580億円)のEU資金を投入すること

ユーロ圏財務相会合、対露制裁による代償に対応へ

ユーロ圏19カ国は25日に開いた財務相会合(ユーログループ)で、ロシアのウクライナ侵攻が欧州経済に及ぼす影響について意見を交換した。ドナフー議長(アイルランド財務相)は会合後の記者会見で、ロシアによる報復措置も含めてユー

独政府、「ノルドストリーム2」認可手続き凍結

ドイツのショルツ首相は22日、ロシア産天然ガスの輸送パイプライン「ノルドストリーム2」の認可手続きを凍結すると発表した。ウクライナ東部の新ロシア派占領地域をロシアが独立国家として承認すると決定したことを受けた措置で、同首

独エネルギー大手EnBW、送電網事業の合弁化を検討

西南ドイツを拠点とするエネルギー大手EnBWは23日、送電網事業を手がける完全子会社トランスネットBWの合弁化を検討すると発表した。再生可能エネルギーをベースとするエネルギー経済の実現に必要な投資資金を確保することが狙い

ロスネフチ、地質調査などのソフト製品を開発

●新たに上流部門向け製品を展開 ●製品は地質学、鉱床のモデル化、油田の開発運営など7種類 ロシアの国営石油会社ロスネフチはこのほど、石油開発の上流部門向けにソフトウエア製品の販売を新たに行うことを明らかにした。販売される

露がウクライナ侵攻なら厳しい制裁、臨時EU首脳会議で一致

●「制裁パッケージの準備は整っている」=EU高官 ●米国は独ロ間のパイプライン計画停止を求める 欧州連合(EU)は17日、ブリュッセルで臨時の首脳会議を開き、ウクライナ情勢について協議した。緊張緩和に向けてロシアとの対話

トルコ初のグリーン水素プラントが稼働

●北西部の港湾都市バンドゥルマに設置 ●同地は再可エネの利用が進む一方、国内でも消費電力が大きい トルコ南マルマラ開発庁(GMKA)は17日、同国初のグリーン水素(再生可能エネルギーで生産した水素)プラントを、北西部バル

1月の生産者物価25%上昇、統計開始後最大の上げ幅に

ドイツ連邦統計局が21日発表した1月の生産者物価指数は前年同月比25.0%増となり、統計を開始した1949年以降で最大の上昇率を記録した。これまでに引き続きエネルギーが全体を最も強く押し上げた。 エネルギーは66.7%上

1月粗鋼生産1.4%減少

独鉄鋼業界団体シュタールが21日発表した1月の粗鋼生産高は前年同月比1.4%減の325万8,000トンとなり、2カ月ぶりに後退した。昨年10月までは8カ月連続で拡大していたが、その後は低迷している。コロナ禍とエネルギーコ

露がウクライナ侵攻なら厳しい制裁、臨時EU首脳会議で一致

EUは17日、ブリュッセルで臨時の首脳会議を開き、ウクライナ情勢について協議した。緊張緩和に向けてロシアとの対話を継続する方針を確認するとともに、ロシアがウクライナに侵攻した場合は制裁を発動することで一致した。制裁の中身

1月インフレ率、エネルギー除くと3.2%

ドイツ連邦統計局が11日発表した1月の消費者物価指数は前年を4.9%上回った。インフレ率は約30年来の高水準に達した前月の同5.3%を下回ったものの、依然として極めて高い。幅広い分野での原材料・部品不足に伴う価格の上昇が

卸売物価の上昇率高止まり、1月は16.2%

ドイツ連邦統計局が11日発表した1月の卸売物価指数は前年同月比16.2%増となり、3カ月連続で16%台の上げ幅を記録した。前年同月を上回るのは12カ月連続。コロナ禍からの世界経済の回復やそれに伴う原材料・部品不足が物価を

シーメンス・エナジー―再生エネ不振で赤字転落―

発電設備大手の独シーメンス・エナジーが9日発表した2021年10-12月期(第1四半期)決算の営業損益(調整済みベースのEBITA)は5,700万ユーロの赤字となり、前年同期の黒字(2億4,300万ユーロ)から大幅に悪化

ガス暖房需要が拡大、昨年の新規設置は5%増の65万件に

ドイツの天然ガス業界団体ツゥークンフト・ガスが9日発表した2021年の国内ガス暖房新規設置件数は前年比5%増の65万3,000件となり、過去最高を更新した。同国ではガス暖房の人気が高く、国内4,290万世帯の49.5%が

商船三井、北極海航路でロシア産コンデンセートを輸送

商船三井は9日、ロシア2位のガス会社ノバテクが北極圏で進める液化天然ガス(LNG)生産事業向けの輸送事業で、新造の砕氷プロダクトタンカー1隻の定期傭船契約を締結したと発表した。中国の広船国際有限公司が積載容量5万4,80

サムスン・エンジニアリング、露で石化プラントを初受注

韓国プラント大手のサムスン・エンジニアリングは8日、ロシアの石油ガス会社ルスガズドビチャ傘下のバルチックケミカルコンプレックス(BCC)が進める石油化学プラント整備事業で、エタンクラッカーの設計調達(EP)を受注したこと

原子力・天然ガスは「持続可能」、欧州委が正式認定

欧州委員会は2日、環境問題の解決に貢献する持続可能な経済活動かどうかを仕分ける「EUタクソノミー」をめぐり、一定の条件下で原子力と天然ガスを脱炭素化に貢献するグリーンな投資対象と認定する委任規則の最終案を発表した。両エネ

原子力・天然ガスは「持続可能」、欧州委が正式認定

●東欧諸国は原子力・天然ガス共に「持続可能」案を支持 ●今後最大6カ月かけて最終案について協議 欧州委員会は2日、環境問題の解決に貢献する持続可能な経済活動かどうかを仕分ける「EUタクソノミー」をめぐり、一定の条件下で原

セルビア、ブルガリアとの天然ガス接続管を着工

●パイプラインの全長は109キロ、輸送能力は18億立方メートル ●総工費は8,550万ユーロ、来年10月に稼働予定 セルビア政府は1日、ブルガリアと自国の天然ガス輸送網を結ぶ接続管(インターコネクタ)敷設事業が着工したと

原子力・天然ガスは「持続可能」、欧州委が正式認定

欧州委員会は2日、環境問題の解決に貢献する持続可能な経済活動かどうかを仕分ける「EUタクソノミー」をめぐり、一定の条件下で原子力と天然ガスを脱炭素化に貢献するグリーンな投資対象と認定する委任規則の最終案を発表した。両エネ

セルビア、ブルガリアとの天然ガス接続管が着工

セルビア政府は1日、ブルガリアと自国の天然ガス輸送網を結ぶ接続管(インターコネクタ)敷設事業が着工したと発表した。セルビアのニシュと、ブルガリア国境沿いのディミトロフグラードを結ぶ全長109キロのパイプラインで、来年10

インフレ率の下げ幅小さく、1月は事前予測を上回る4.9%に

ドイツ連邦統計局が1月31日に発表した同月の消費者物価指数(速報値)は前年同月比で4.9%上昇した。上げ幅は1992年6月以来の高水準となった前月(5.3%)を下回ったものの、水準自体は依然とし極めて高く、エコノミストの

TPR、イスラエルの新興エンジン企業に追加投資

●投資額500万ドルをもとに日本などでの事業を加速 ●両社は昨年春に事業提携で合意 イスラエルのアクエリアス・エンジンズは1日、エンジン部品大手のTPRから500万米ドルの追加投資を受け入れたと発表した。この資金を活用し

PKNオルレン、中欧9カ所に「水素ハブ」を整備

●30年までに年5万トン前後の水素生産能力を整備 ●カーボンニュートラルを50年までに達成する目標 石油大手でポーランド国営のPKNオルレンが、国内およびチェコ、スロバキアで「水素ハブ」を9カ所整備する計画だ。生産・供給

ティッセンクルップ―CO2排出50%削減の電磁鋼板を初出荷―

鉄鋼大手の独ティッセンクルップは19日、製造工程での二酸化炭素(CO2)排出量を50%削減した電磁鋼板を初めて出荷したと発表した。製法は国際的な認証機関の認証を受けていることから、購入企業はカーボンフットプリントのバラン

ドイチェ・ベルゼ―排出権分野で広州先物取引所と協業―

フランクフルト証券取引所を運営するドイチェ・ベルゼは19日、広州先物取引所(GFEX)と排出権分野の協業で基本合意したと発表した。中国と世界のその他の地域で二酸化炭素(CO2)排出量取引の先物市場の発展を支援していく。脱

トルコ製造業が生産停止、イラン産ガスの供給減を受け

●自動車のトファシュ、オヤック・ルノーなどに影響 ●問題発生から26日で1週間、今後の見通しは立たず イランが技術的理由でトルコ向け天然ガス輸出を減らしたのを機に、トルコ産業界へのエネルギー供給が減少し、多くの企業が生産

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