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2014/1/29

企業情報

Hapag-Lloyd AG―コンテナ事業統合でチリ同業と基本合意―

この記事の要約

海運大手の独Hapag-Lloyd(ハンブルク)は22日、チリ同業CSAVとコンテナ事業を統合することで基本合意したと発表した。今後資産査定(デューデリジェンス)を行い本契約の締結を目指す。取引が成立すると、世界4位に浮 […]

海運大手の独Hapag-Lloyd(ハンブルク)は22日、チリ同業CSAVとコンテナ事業を統合することで基本合意したと発表した。今後資産査定(デューデリジェンス)を行い本契約の締結を目指す。取引が成立すると、世界4位に浮上する見通しだ。

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両社は昨年12月、提携交渉を進めていることを明らかにした。厳しさを増す国際市場で競争力を強化することが狙い。買収のシナジー効果は年3億ドル(2億2,000万ユーロ)を見込む。

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CSAVは運航船舶数が53隻。コンテナ積載能力は計26万3,000TEU(20フィートコンテナ換算)で、世界20位に付ける。単独で生き残るには事業規模が小さすぎるという問題を抱えている。

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Hapag-Lloydは運航船舶数が152隻、コンテナ積載能力が73万TEUで、世界5位につける。ただ、業界トップ3のデンマークMaersk(シェア14.8%)、スイスMSC(同13.3%)、仏CMA CGM(8.5%)に比べるとシェアが小さく、CSAVとコンテナ事業を統合しても5.6%にとどまる。

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Hapag-LloydはCSAVとの取引成立後、新規株式公開(IPO)を実施する考えで、CSAVは筆頭株主になる見通しだ。

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