Deutsche Telekom(ボン)は経営不振のIT部門T-Systemsで事業再編を行う計画だ。同部門の統括会社T-Systems Internationalのラインハルト・クレメンス社長が22日、従業員あての文書で明らかにしたもので、将来性の高い分野に経営資源を重点配分し、収益力の強化を目指す。事業再編に伴い従業員数を削減する。
\T-Systemsはこれまで、大企業からのIT業務受託を主要事業としてきた。だが、同事業は競争が激しく、収益力が低下。T-Systemsの売上高営業利益率は1.1%と低迷している。クレメンス社長は将来性の高い分野として自動車ネットワーク化、医療、エネルギー、クラウド、インターネットセキュリティを挙げる。
\T-Systemsの従業員数は現在5万2,700人。メディア報道によると、4,000~8,000人が削減対象となるもようだ。事業再編計画はすでに監査役会で承認されており、経営陣は今後、従業員代表と人員削減に向けた交渉を進める。経営上の理由による整理解雇は回避する考えだ。
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