ドイツ金融・保険業界の動き

ヴォノヴィア―競合買収に失敗―

独住宅不動産最大手のヴォノヴィア(デュッセルドルフ)は10日、同2位のドイチェ・ヴォーネン(DW)を株式公開買い付け(TOB)で買収する計画が失敗したことを明らかにした。DW株50%以上の獲得をTOBの成立条件としていた […]

コメルツ銀行―純利益4倍、8期ぶり復配へ―

独銀2位のコメルツ銀行(フランクフルト)が12日発表した2015年12月期決算の純利益は10億6,200万ユーロとなり、前期(2億6,600万ユーロ)の4倍に拡大した。経営再建を着実に進めてきたことが奏功。4月中旬に退任

エルゴ

ミュンヘン再保険の元受子会社エルゴは12日、組織再編計画を発表した。持株会社エルゴ・グループを新設したうえで、傘下にドイツ国内の事業を統括するエルゴ・ドイチュラント、国際事業統括のエルゴ・インターナショナル、ダイレクト保

カナダ銀の独法人に業務停止命令

独金融監督庁(BaFin)は7日、カナダ銀メイプル・フィナンシャル・グループ傘下の独メイプル・バンクに対し業務の一時停止を命令したと発表した。脱税の追徴課税で引当金を計上すると、メイプル・バンクは債務超過に陥る恐れがある

ミュンヘン再保険―低金利など響く―

再保険世界最大手のミュンヘン再保険が4日発表した2015年12月期連結決算の純利益は31億ユーロとなり、前年比で3%減少した。低金利の影響で投資益が前期の80億ユーロから75億ユーロに減少したほか、無形資産の評価損や元受

ゼネラリ

伊保険大手ゼネラリの独法人は3日、国内の従業員1万3,500人のうち1,000人を2018年までに削減することで従業員代表と合意したと発表した。同社は昨年5月、コストを削減に向けて組織の簡素化や、顧客ニーズに合わせた保険

マイナス金利を中堅以下の企業にも適用=コメ銀

独銀2位のコメルツ銀行がマイナス金利の適用対象とする顧客の範囲を大幅に拡大する。欧州中央銀行(ECB)が民間金融機関に対するマイナス金利幅を拡大したことを受けた措置で、これまで大手企業に制限していたマイナス金利を中堅以下

復星国際―BHF買収を断念―

中国の複合企業、復星国際は1月26日、ベルギーに本社を置く独英系金融機関BHFクラインオート・ベンソンの株式28.61%を仏プライベートバンクのオッドに売却すると発表した。復星国際はBHFを株式公開買い付け(TOB)で買

ドイツ銀行―10-12月期も巨額赤字に―

ドイツ銀行(フランクフルト)が1月28日発表した2015年10-12月期(第4四半期)決算の純損益は21億2,500万ユーロの赤字となり、前年同期の黒字(4億4,100万ユーロ)から大幅に悪化した。同行は第3四半期も60

ドイツ取引所―米フィンテックに出資―

フランクフルト証券取引所を運営するドイツ取引所がフィンテックの米デジタル・アセット・ホールディングスに資本参加した。デジタル・アセットが21日明らかにしたもので、ドイツ取引所はABNアムロ、BNPパリバ、シティ、J.P.

ドイツ銀行―過去最大の赤字に―

独最大手銀行のドイツ銀行(フランクフルト)は20日、2015年12月通期の純損失が約67億ユーロとなり過去最高を更新するとの見通しを明らかにした。通期赤字の計上は戦後2度目で、前回の08年12月期(39億ユーロ)を大幅に

銀行がクレジットカードを大量交換、データ流出の懸念で

ドイツの複数の銀行が顧客からクレジットカードを回収している。顧客データが流出し濫用される懸念があるためで、ビザとマスターカードが該当する。これまでのところポストバンク、コメルツ銀行と同子会社のコムディレクトがカードの交換

偽札流通量が急増、50ユーロ札が全体の約半分に

ドイツ連邦銀行が22日発表した偽造通貨統計によると、昨年1年間に国内の小売店や銀行で見つかった偽ユーロ紙幣の枚数は前年比51%増の9万5,357枚と大幅に拡大し、過去最高を更新した。全世界で見つかったユーロの偽造紙幣(8

デポジット・ソリューション―ペイパル創業者が出資―

独フィンテック(ITを活用した新しい金融サービス事業者)のデポジット・ソリューション(ハンブルク)は8日、米決済サービス大手ペイパルの共同創業者であるピーター・ティール氏が同社に資本参加すると発表した。ティール氏がドイツ

業務用不動産取引額が過去最高を更新

総合不動産サービス大手のジョーンズ・ラング・ラサール(JLL)が7日発表した独業務用不動産の2015年の取引総額は前年比38%増の551億ユーロと大幅に拡大し、07年に記録した過去最高を更新した(グラフ参照)。取引額の増

IPOの総額、昨年は07年以来の規模に

監査法人大手プライス・ウォーターハウス・クーパース(PwC)によると、ドイツ市場で昨年、新規株式公開(IPO)を実施した企業15社が調達した市場資金は約70億ユーロで、2007年以来の大きな規模に達した。10億ユーロ超の

コメルツ銀行―ルクセンブルクの資産管理会社を売却―

独2位銀行のコメルツ銀行(フランクフルト)は12月16日、ルクセンブルクの富裕層向け資産管理子会社Cisal(コメルツバンク・インターナショナル・S.A.ルクセンブルク)をスイス同業ユリウス・ベアに売却することで合意した

ドイツ銀行―中国の華夏銀行から資本撤退―

ドイツ銀行(フランクフルト)は12月28日、中国・華夏銀行の株式19.99%を現地の損保大手PICC中国人民財産保険に売却することで合意したと発表した。売却益は簿価(30億ユーロ)を上回る32億~37億ユーロとなる見通し

フィンテックへの投資、決済と融資仲介に集中

ITを活用した金融分野のスタートアップ企業であるフィンテックへの投資は決済と融資仲介(クラウドインベスティング)の2分野に集中している。バルコフ・コンサルティングのデータをもとに『南ドイツ新聞(SZ)』が報じた。両分野で

コメ銀がドイツ銀などに損賠請求

独コメルツ銀行がドイツ銀行など4行を相手取って12月下旬に米国で裁判を起こしたことが分かった。4行から購入した住宅ローン担保証券(RMBS)の価値が2008年の金融危機で急落し巨額の損失を受けたことから、損害賠償の支払い

ボルクヴァルト―5年後をめどにIPO―

今年54年ぶりに本格的に復活したドイツの自動車メーカー、ボルクヴァルト・グループ(シュツットガルト)が新規株式公開(IPO)を視野に入れている。業界紙『オートモビルボッヘ』が13日報じ、同社が追認したもので、5年後をめど

ピケティ理論は当てはまらず、独で中間層の資産比率が拡大

「富める者がますます豊かになり中間層から貧困層に転落する人は増加する」としたフランスの経済学者トマ・ピケティ氏の理論はドイツに当てはまらない――。与党・キリスト教民主同盟(CDU)系のシンクタンク、コンラート・アデナウア

エダック―株式市場にデビュー―

自動車の設計・開発サービスを手がけるエダック(スイスのアルボン)は2日、独フランクフルト市場で新規株式公開(IPO)を実施した。初値は売出価格(19ユーロ)を上回る19.55ユーロで、終値も22ユーロと好調だった。 完全

シュタインホフ―フランクフルトでIPO―

世界的な家具製造販売事業者である蘭シュタインホフ・インターナショナル・ホールディングスは7日、独フランクフルト市場で新規株式公開(IPO)を実施した。初値は5ユーロで、時価総額は約190億ユーロと大きい。浮動株比率が約7

ドイツ銀行―「ロボット・アドバイザー」サービスを開始―

独最大手銀行のドイツ銀行(フランクフルト)は7日、同行のオンライン投資プラットホーム「マックスブルー」で「ロボット・アドバイザー」サービスを開始すると発表した。各投資家に最適の投資ポートフォリオをアルゴリズムを利用して自

ナンバー26―欧州6カ国に進出―

スマートホン上の手続きだけでオンライン振替口座を開設できるサービスを手がける新興企業のナンバー26(ベルリン)は3日、欧州6カ国に同日付で進出すると発表した。共同設立者のファレンティン・シュタルフ最高経営責任者(CEO)

レンディコ―融資仲介額が1年で2.6倍に―

インターネット上のプラットホームで融資の仲介事業を手がける独レンディコ(Lendico、ベルリン)は1日、仲介総額が17億ユーロに達し、1年前の6億5,000万ユーロから2.6倍に拡大したと発表した。ユーザーは3大陸7カ

バイエルから分離のコベストロがMDAX採用に

フランクフルト証券取引所を運営するドイツ取引所は3日、採用基準が厳しい「プライム・スタンダード」の銘柄入れ替えを発表した。最上位のDAXに次ぐ株価指数であるMDAXにはバイエルから法的に分離・独立し10月に新規株式公開(

オッド―独英系同業BHFを買収へ―

仏プライベートバンクのオッド(パリ)は11月27日、ベルギーに本社を置く独仏系の金融機関BHFクラインオート・ベンソンに対する株式公開買い付け(TOB)計画を発表した。オッドは同株をすでに21.6%保持するうえ、大株主2

タランクス

保険大手の独タランクスは11月24日、国内の従業員削減に向け従業員代表と交渉を開始したと発表した。同社は国内市場の低迷を背景に業績が低迷していることから、業務のデジタル化を推進。個人・企業向け事業の従業員およそ5,000

ボンバルディア―鉄道部門のIPOが見送りに―

カナダの航空機大手ボンバルディアは19日、ドイツに本社を置く鉄道車両・設備部門ボンバルディア・トランスポーテーション(以下:鉄道部門)にカナダの年金ファンドであるケベック州貯蓄投資公庫(CDPQ)が資本参加すると発表した

ナンバー26―当座貸越サービスを開始―

スマートホン上の手続きだけで振替口座を開設できるサービスを手がける新興企業のナンバー26(ベルリン)は19日、当座貸越サービスを12月1日から開始すると発表した。同社はこれにより初めて、収入を得られる事業を開始する。今後

信用組合の上部2団体が合併合意

信用協同組合の上部団体であるDZバンクとWGZバンクは19日、合併することで基本合意したと発表した。両行の総資産は合わせて約5,000億ユーロで、合併するとドイツ銀行、コメルツ銀行に次ぐ独3位に浮上する(グラフ参照)。来

アリアンツ―石炭採掘・発電会社から資金引き上げ―

保険大手アリアンツ(ミュンヘン)のオリファー・ベーテ新社長は24日、石炭採掘・発電会社への投資を今後は行わないと発表した。石炭の利用は地球温暖化の大きな原因となっていることから、地球の平均気温上昇を産業革命前に比べ2度未

ヒポ・フェラインス銀行

伊大手銀行ウニクレディトの独子会社ヒポ・フェラインス銀行(HVB)は12日、従業員の削減方針を明らかにした。ウニクレディトが打ち出したグループの人員削減計画(計1万8,200人)を受けた措置で、2018年までに管理部門の

ハパックロイド―株式市場にデビュー―

海運世界4位の独ハパックロイド(ハンブルク)は6日、新規株式公開(IPO)を実施した。初値は20.05ユーロで、公募・売出価格(20ユーロ)をわずかに上回る水準。世界貿易の低迷を受けて海運最大手モラー・マースクの7-9月

ミュンヘン再保険―大幅減益に、天津爆発など響く―

再保険世界最大手のミュンヘン再保険が5日発表した2015年7-9月期(第3四半期)の純利益は前年同期比29.1%減の5億2,000万ユーロと大幅に落ち込んだ。中国の天津で8月に起きた大爆破事故や資産の運用損が響いた格好で

アリアンツ―7-9月期減益に―

保険大手の独アリアンツ(ミュンヘン)が6日発表した2015年7-9月期(第3四半期)の営業利益は前年同期比7.5%減の24億5,200万ユーロに落ち込んだ。3部門すべてが減益となっており、最終利益も14.7%減の14億4

オンラインバンキングへの懸念強く

オンラインバンキングに対するドイツの消費者の信頼感が低いことが、ICカード大手ジェムアルトの委託を受けて調査会社エムニド(Emnid)が実施したアンケート調査で分かった。それによると、オンラインバンキングの利用者は全体の

ドイツ銀がコスト38億ユーロ圧縮

ドイツ銀行(フランクフルト)は10月29日、中期経営戦略「シュトラテギー2020」の詳細を発表した。コスト削減や事業の見直しを通して財務基盤・収益力を強化することが狙いで、リスクの高い事業・市場から撤退。従業員も大幅に削

ドイツ取引所―上海証取などと合弁立ち上げ―

フランクフルト証券取引所を運営するドイツ取引所は10月29日、上海証券取引所(SEE)、中国金融先物取引所(CFFE)と共同で合弁会社「中欧国際取引所(CEINEX)」を設立した。メルケル首相の訪中に合わせて発表したもの

コメルツ銀行―ブレシング頭取が来秋退任へ―

独2位銀行のコメルツ銀行(フランクフルト)は1日、マルティン・ブレシング頭取が来年10月末の任期終了をもって退任すると発表した。監査役会は任期延長を要請したが、同頭取は経営再建に区切りがついたことから潮時と判断したもよう

ドイツテレコム顧客の銀行口座から不正引き出し

ドイツテレコムの携帯電話サービスを受ける顧客の銀行口座から預金が不正に引き出されるケースがここ数週間、相次いでいたことが分かった。『南ドイツ新聞』が広報担当者の確認を得た情報として21日報じたもので、被害者数は2ケタ台の

ドイツ銀が組織再編へ、投資銀行部門は分割

独最大手銀行のドイツ銀行は18日、組織の大がかりな再編計画を発表した。顧客のニーズや当局の規制要求に柔軟に対応できるようにすることが狙いで、グループ・エグゼクティブ委員会など取締役会内部の委員会を大部分廃止するほか、事業

ゼンカップ―英同業と合併へ―

独投資会社ロケット・インターネットは20日、オンライン融資プラットホーム子会社のゼンカップ(Zencap)が英同業ファンディング・サークル(Funding Circle)と合併すると発表した。株式交換方式で両社を統合。2