ドイツ精密・光学器械工業界の動き

ツァイス―露光装置用ミラーの生産能力拡大へ―

光学大手の独ツァイスは3月29日、フランクフルトの北方およそ70キロのヴェッツラー工場で新生産施設の鍬入れ式を行った。産業IoTや自動運転、5Gなどのメガトレンドを背景に半導体需要が拡大していることを受け、半導体露光装置

ニコン―独金属AM企業株86%を確保、公開買い付けで―

ニコンは4日、金属アディティブマニュファクチャリング(AM)の有力企業である独SLMソリューションズ・グループに対する株式と転換社債の公開買い付けで、期限の1日までに計86.17%の株式(転換社債を含む)を確保したと発表

イスラエル、培養肉コンソーシアムに1,800万ドル助成

●代替タンパク分野で同国の主導的地位を維持・強化する狙い ●同分野の国内市場は昨年、前年比で450%も成長 イスラエルのイノベーション庁はこのほど、培養肉を開発する「世界最大の」コンソーシアムに対し1,800万米ドルを助

イエナオプティック―軍需子会社を売却―

光学大手の独イエナオプティックは11月25日、軍用品などを手がける子会社ヴィンコリオンを投資会社スター・キャピタル・パートナーシップのファンドに売却することで合意したと発表した。経営資源をフォトニクス分野に絞り込む方針に

堀場製作所―独電源装置メーカーを買収―

堀場製作所は13日、電源装置の開発・製造を手がける独ベキシマ(BeXema)を買収したと発表した。電力分野の技術をグループ内に取り込んでエネルギー分野の対応力を拡充し、顧客企業にトータルソリューションを迅速に提供できるよ

計量機器の独ビゼルバ、セルビアに工場設置

計量器大手の独ビゼルバがセルビア中西部のヴァリェヴォで工場を開設する。近く着工し、来年第4四半期(10-12月期)までに稼働する予定だ。従業員は300人。投資額は発表されていないが、4月の現地報道によると3,300万ユー

ライカ―スマホカメラでシャープと技術提携―

高級光学機器製造の独ライカは17日、スマートフォン向けカメラの開発・設計でシャープと長期技術提携したと発表した。内蔵カメラの性能向上に向け、光学技術の分野で連携。革新的なソリューションを開発していく。 協業の第一弾として

独ザルトリウス、スロベニアのバイオ企業BIAを買収

医薬品製造機器や実験室用機器の有力企業である独ザルトリウスは2日、スロベニアのバイオテクノロジー企業BIAセパレーションズを3億6,000万ユーロで買収すると発表した。取引額のうち2億4,000万ユーロを現金で、1億2,

キアゲン―米サーモフィッシャーのTOBが失敗―

米計測機器・試薬大手サーモフィッシャー・サイエンティフィックは13日、オランダに本社を置くドイツ系のバイオインフォマティクス大手キアゲンに対する株式公開買い付け(TOB)が失敗したと発表した。キアゲンの大株主の多くがTO

マスク着用でも高精度の顔認識、BASFの子会社が開発

独化学大手BASFのハイテク子会社トリナミックス(trinamiX)は3日、マスクを着用していても高精度の顔認証を実現する技術を開発したと発表した。新型コロナウイルスの感染防止策としてマスク着用が多くの国で義務付けられて

ASML

半導体製造装置大手の蘭ASMLは15日、光学部品・システムを製造する独ベルリナー・グラスを完全買収することで合意したと発表した。両社は約30年前から取引がある。ASMLは、極端紫外線(EUV)と呼ばれる極端に波長が短いレ

兼松―独社に出資、プリンター事業の業容拡大へ―

兼松は16日、デジタルイメージング関連のソフトウエアの開発・販売を手がける独di support社の株式を一部取得したと発表した。

di supportの技術力や販売力と兼松の経験や幅広いネットワークを融合し、同社の欧州域内における販売拡大と海外展開を後押ししていく。

di supportへの出資によりグループの販売・マーケティング力を底上げし、プリンター事業の業容拡大を目指す。

ザルトリウス

医薬品製造機器や実験室用機器の有力企業である独ザルトリウスは21日、米医療機器大手ダナハーからライフサイエンス事業の一部を現金およそ7億5,000万ドルで取得することで合意したと発表した。

市場が急成長するバイオ分析、生体処理工学分野でポートフォリオを拡充する狙い。

取引の成立は、ダナハーによるゼネラル・エレクトリック(GE)のバイオ医薬品向け機器事業買収計画が当局から承認されることを前提としている。

米マスターカード、ラクテンバイパー上でP2P決済サービスを開始

米クレジットカード大手のマスターカードは3日、楽天のメッセージングアプリ「ラクテンバイパー」上で個人間(P2P)送金ができるサービス「マネートゥーユー(Moneytou)」をハンガリーで提供すると発表した。ウクライナ、ルーマニア、セルビア、ブルガリアにもサービスを広げ、年末までに2,500万人の利用を見込む。決済業務は独ワイヤーカードが、加盟店契約業務(アクワイアリング)はルーマニアのリブラ・インターネット・バンクが担当する。
マスターカードによると、ハンガリー顧客の利用限度額は欧州資金洗浄防止指令に沿い、月12万5,000フォリント(約375ユーロ)、年78万フォリント(約2,170ユーロ)となる。手数料は基本料金が送金1件当たり79フォリント(0.24ユーロ)で、送金額が3,000フォリント(約9ユーロ)を超える場合、超えた分の1.5%が加算される。年末までは特別価格として土曜日の送金に限り、基本料金を48フォリントとする。
マネートゥーユーはハンガリーのネオペイ(Neopay)がマスターカードの電子決済システムを構成するサービスとして開発した。(1HUF=0.35JPY)

富士フイルム―内視鏡処置具製造の独社を買収―

富士フイルムは17日、内視鏡用処置具の開発、製造、販売を手がける独メドワークを完全買収することで合意したと発表した。これにより内視鏡処置具事業への本格参入を果たす。買収金額は明らかにしていない。 内視鏡用処置具は内視鏡と

ツァイス―測定機器メーカーを買収―

精密機器大手の独カール・ツァイス(オーバーコッヘン)は11日、立体物の3次元的な形状を測定する自動3D三次元測定機(3D CMM)を手がける独GOMを買収することで合意したと発表した。産業用測定・品質チェック製品の分野で

イエナオプティック―プロセスオートメーション企業を買収―

光学機器大手のイエナオプティックは10日、カナダのシステムオートメーション企業プロドマックス・オートメーションを完全買収すると発表した。プロドマックスの技術を活用することで3Dレーザー装置の新たな適用領域を開拓する考え。

島津製作所―独サービス会社を買収―

島津製作所は6月26日、ターボ分子ポンプのサービスを手がける独インフラセルフ・ヴァクームサービス(infraserv Vakuumservice=IVG)を完全買収すると発表した。欧州の販売・サービス体制を強化する狙い。

シーメンス・ヘルシニアーズ―感染症検査のFTDを買収―

独電機大手シーメンスの医療機器子会社シーメンス・ヘルシニアーズ(エアランゲン)は15日、感染症検査製品の開発・製造を手がけるルクセンブルクのファースト・トラック・ダイアグノスティクス(FTD)を買収することで合意したと発

ツァイス―独イエナに新拠点建設へ―

光学・医療機器大手のツァイス(オーバーコッヘン)は13日、独中部のイエナにハイテク複合拠点を新設すると発表した。同地で展開しているすべての事業を新拠点に集約。また周辺の大学・研究機関、企業との連携を深めるとともに、スター

3Dプリンターで臓器作成、医師の27%が30年実用化見込む

人間の臓器を作製する「バイオ3Dプリンター」が2030年までに実用化されると、ドイツの医師の27%が考えていることが、情報通信業界連盟(Bitkom)と独医師会ハルトマンブントの共同アンケート調査で分かった。「開発段階に

痛みのない血糖値測定器、来年にも市販

針の代わりにレーザーを用いて血糖値を測定する装置をドイツのスタートアップ企業ダイアモンテック(DiaMonTech)が開発し、経済誌『ビランツ』の起業家大賞を受賞した。来年にも製品を市場投入する見通しで、糖尿病患者の生活

パーキンエルマー―独診断機器メーカーを買収―

医療・分析機器大手の米パーキンエルマーは19日、診断機器製造の独オイロイムーン(EUROIMMUN)を買収することで合意したと発表した。自己免疫疾患・アレルギー診断分野で競争力を高めるとともに、中国などの新興国事業を強化

カメラ見本市フォトキナが毎年開催に

ケルン見本市会社は23日、世界最大のカメラ見本市フォトキナをこれまでの隔年開催から毎年開催に改めると発表した。技術革新のスピードが加速しているほか、デジタル化の進展を受けてイメージングに関連する分野が広がっていることを踏

ASMLとツァイスがニコンを逆提訴

半導体露光装置の世界最大手メーカーである蘭ASMLと、ASMLに光学部品を供給する独カール・ツァイスは4月28日、ニコンに特許を侵害されているとして日本で提訴したことを明らかにした。両社はニコンから特許侵害訴訟を起こされ

シーメンス―医療技術部門が米国防省から大型受注―

シーメンスの医療技術部門シーメンス・ヘルシニアーズが、米国防省との間で大型受注の枠組み契約を締結した。米国の陸・空・海軍にレントゲンなどの医療機器やメンテナンスサービスを提供する。契約期間は5年で、さらに5年延長できるオ

ザルトリウス―米社買収で生体分析製品事業強化へ―

ラボ・医薬品製造用製品の有力メーカーである独ザルトリウス(ゲッティンゲン)は3日、医薬品研究開発用の細胞分析システムを製造する米エッセン・バイオサイエンスを投資会社SFWキャピタル・パートナーズから買収することで合意した

カールツァイス―ARメガネをアップルと共同開発か―

光学製品大手の独カールツァイス(オーバーコッヘン)が米IT大手アップルと共同で拡張現実(AR)メガネを開発しているとの観測が浮上している。IT分野に詳しい米国のブロガー、ロバート・スコーブル氏がツァイス社員の情報として報

ASML―ツァイス子会社に出資、次世代露光装置の開発加速へ―

半導体製造装置の世界最大手メーカーである蘭ASML(フェルドホーフェン)は3日、独光学機器大手カール・ツァイスの子会社、カール・ツァイスSMTとの協力関係を強化すると発表した。極端紫外線リソグラフィ(EUV)技術を用いた

ツァイス―次世代微細化技術用の光学部品生産へ―

光学機器大手の独ツァイスは10月26日、オーバーコッヘン本社工場内に新たな生産ホールを建設すると発表した。半導体集積回路(LSI)の次世代微細化技術として有力視されている極端紫外線リソグラフィ(EUVL)システム用の光学

世銀と欧州投資銀、TANAPに融資

トルコのアナトリア横断パイプライン(TANAP)計画に世界銀行と欧州投資銀行(EIB)が融資する見通しだ。消息筋が明らかにしたもので、プロジェクトに参加するトルコ国営石油(TPAO)傘下のボタシュ(Botas)を支援する

独医療機器業界、売上記録更新

独光学・精密機器業界団体SPECTARISは21日、同団体に加盟する医療機器メーカー約1,240社の売上高が昨年は前年比11.6%増の284億ユーロとなり、過去最高を更新したと発表した。国内売上と輸出がともに2ケタ台の伸

ダイムラーとカマズ、トラックキャビンの新工場建設

ロシアのトラック最大手カマズは先ごろ、独自動車大手のダイムラーとトラックのキャビンの共同生産を計画していると発表した。両社の合弁会社ダイムラー・カマズ・ルス(DK Rus)が拠点を持つタタールスタン共和国東部のナーベレジ

ローデンストック―新たな投資家が出資―

眼鏡製造の独ローデンストック(ミュンヘン)は9日、英投資会社コンパス・パートナーズが同社に資本参加すると発表した。ローデンストックは2007年、独投資会社ブリッジポイントに買収されており、新たな大株主を得たことになる。出

トラの森を国立公園に指定~ロシア

環境問題でもいろいろな批判にさらされているロシアが、めずらしく世界自然保護基金(WWF)の賞賛を受けている。ビキン川が蛇行する沿海州のウスリータイガ(温帯針広混交林)120万ヘクタールを新たに国立公園に指定したのだ。材木

トプコン―独社に友好的TOB―

光学機器製造のトプコンは6日、眼科医療分野のITソリューション開発、販売、コンサルタンティングを手がける独ifaシステムズに対する株式公開買い付け(TOB)計画を発表した。同計画はifa経営陣の支持を受けており、トプコン

ドレーガーヴェルク―業績見通し引き下げ―

医療・セキュリティ機器大手の独ドレーガーヴェルク(リューベック)は14日、2015年の業績見通しを引き下げた。下方修正は今年2度目。同社はコスト削減プログラム「フィット・フォー・グロース」を昨年、打ち出したばかりだが、今

独光学・実験・医療機器業界、上期輸出9%成長

独光学・医療機器、メカトロニクス業界団体Spectarisは22日、同国の光学・実験・医療機器業界の上半期の輸出成長率が約9%に達したと発表した。医療機器が同11.4%と全体をけん引。バイオ・実験機器は9.3%、フォトニ

シーメンス

電機大手の独シーメンス(ミュンヘン)は周辺事業と位置づける医療機器を、新年度が始まる10月1日付で6部門からなる体制に改める考えだ。医療機器の統括会社シーメンス・ヘルスケアのベルント・モンターク社長が社内紙のインタビュー

脳腫瘍をナノ粒子で治療、商業化に道

ベルリンのスタートアップ企業マグフォース(Magforce)が開発した脳腫瘍の治療法が商業ベースに乗る見通しが高まってきた。経済紙『ハンデルスブラット』が6日付で報じたもので、すでに患者の治療が始まっている。 マグフォー

独分析・バイオ・検査機器業界、今年も売上増に

独光学・医療機器、メカトロニクス業界団体Spectarisは12日、同団体に加盟する分析・バイオ・検査機器企業およそ330社の売上高が今年は国内で約5%、国外で約6%増加するとの予測を発表した。西欧市場はこれまでに引き続

独カールツァイス、高出力レーザー施設に蛍光顕微鏡を納入

独光学機器大手のカールツァイスが、ハンガリー南部セゲドの高出力レーザー施設(ELI-HU)に蛍光顕微鏡を納入する。交渉手続きを経て、競合のアウロサイエンス・コンサルティング・ケレシュケデルミと、バイオマーカーを破り、受注