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2015/10/21

企業情報

ドレーガーヴェルク―業績見通し引き下げ―

この記事の要約

医療・セキュリティ機器大手の独ドレーガーヴェルク(リューベック)は14日、2015年の業績見通しを引き下げた。下方修正は今年2度目。同社はコスト削減プログラム「フィット・フォー・グロース」を昨年、打ち出したばかりだが、今 […]

医療・セキュリティ機器大手の独ドレーガーヴェルク(リューベック)は14日、2015年の業績見通しを引き下げた。下方修正は今年2度目。同社はコスト削減プログラム「フィット・フォー・グロース」を昨年、打ち出したばかりだが、今回の発表を受けて削減措置の強化が避けられないとの見方が出てきた。

15年の売上成長率(為替変動を除いたベース)を従来予測の「最大5%」から「1~3%」へと下方修正。売上高営業利益率(EBITベース)も「5~7%」から「2.5~4.5%」に引き下げた。

同社は7月中旬、中国と米国事業の不振を受けて15年利益予測を引き下げた。今回は◇中国、ブラジル事業の不振◇原料価格の下落を受けて石油採掘・鉱山会社がセキュリティ機器への投資を抑制している◇売掛金と在庫で計2,000万ユーロの減損損失を計上――を理由としている。

7-9月期(第3四半期)の営業損益は2,300万ユーロの赤字で、前年同期の黒字(4,720万ユーロ)から大幅に悪化した。売上高は2%増の6億400万ユーロだった。