独自動車部品大手のロバート・ボッシュは2016年までに、自動車用のリチウムイオン電池を自力で生産できる体制を整える計画だ。同社のベルント・ボーア取締役(自動車部門担当)が独『Focus』誌に明らかにした。2016年には現在のように日本の技術に頼らなくても自力生産できるようになる、との見解を示している。
\ボッシュは自動車向けのリチウムイオン電池では、韓国のサムスンSDIとの合弁会社SBリモーティブを通して事業を展開しているが、合弁解消の可能性も視野に入れた協議が行われているとの憶測もある。
\ボーア取締役は『Focus』誌に対し、サムスンSDIとの合弁会社について、「構造を見直す必要がある。これまでの協力では多くを学んだ」と述べるなど、何らかの方向転換がある可能性を示唆している。
\ボッシュは同合弁会社とは別に、ドイツのアイゼナハに次世代リチウムイオン二次電池のセルを生産するパイロットプラントを建設し、試験生産を開始している。『Focus』誌によると、ボッシュは同プラントで生産した電池を船舶用として今年下半期にも市場投入する予定。
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