独ボーフム専門大学は、鉄鋼大手ティッセンクルップのケイ素鋼部門(ティッセンクルップ・エレクトリカル・スチール)と協力して次世代ソーラーカー向けのモーターを開発する。ソーラーカーで従来使用されているブラシレスモーターの代わりに磁気コアを採用しているのが特徴で、車体の軽量化とともに、モーター性能の向上が図れるとしている。
\ソーラーカーでは車体重量の関係上、モーターには主にブラシレスモーターが搭載されているが、駆動力伝導にともなうエネルギー損失など効率面で制限が出る。また、ソーラーカーの実用化に向けてはモーター性能、エネルギー効率の改善と合わせて車体全体の軽量化も重視される。ボーフム専門大はソーラーカーの性能改善の可能性として、エネルギー性能の高い磁気コアに注目。磁気コアの材料となるケイ素鋼を生産するティッセンクルップ・エレクトリカル・スチールと協力して、次世代モーターの開発を進める計画だ。
\同大は太陽電池大手の独ソーラーワールドと共同でソーラー駆動の電気自動車「ソーラーワールドGT」を開発しており、同車は昨年のワールド・ソーラー・チャレンジ(オーストラリアで開催のソーラーカーレース)でデザイン性と技術革新に優れたモデルに贈られるデザイン賞を受賞した。
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