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2012/5/25

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この記事の要約

ホウ化水素をベースにした固体水素の貯蔵技術の開発プロジェクト。太陽光や風力、水力発電による再生エネルギーを水素として貯蔵し、水素を利用して燃料電池により熱や電力を供給するシステムでの実用化を目指している。\ 同プロジェク […]

ホウ化水素をベースにした固体水素の貯蔵技術の開発プロジェクト。太陽光や風力、水力発電による再生エネルギーを水素として貯蔵し、水素を利用して燃料電池により熱や電力を供給するシステムでの実用化を目指している。

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同プロジェクトでは、独ヘルムホルツ・ツェントゥルム・ゲーストハハト研究所が調整役を務めており、4月23~25日にキックオフワークショップを開催した。

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同プロジェクトには、ノルウェー、デンマーク、スイス、イタリア、ギリシャ、ドイツ、チェコ、スペインの研究者や企業も参加している。また、欧州連合(EU)の欧州委員会と水素および燃料電池関連企業、研究機関が発足させた燃料電池水素共同実施機構(FCH-JU)は同プロジェクトに約230万ユーロを支援している。

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ホウ化水素は金属水素化物の中でも水素の貯蔵容量が大きい特徴があり、中型の自動車で標準的な50リットルのタンクに水素を約5キログラム貯蔵できる。これにより約400~500キロメートルの走行が可能という。

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同プロジェクトでは、まず、定置用の固体酸化物型燃料電池(SOFC)向けにタンクのプロトタイプを開発する計画。プロトタイプの性能を分析・改善した後、産業パートナーと協力し、実用化を目指す方針を示している。

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