スイス自動車部品大手のオートニウムはこのほど、日本特殊塗料(東京都北区)と中国の広東時利和汽車実業集団有限公司(TPGM)による合弁会社に資本参加したと発表した。日本特殊塗料から合弁会社の持ち分の25%を取得した。同合弁事業を通して日本の自動車メーカー向けに防音材や断熱材を供給する。
オートニウムの資本参加により、合弁会社の社名は武漢日特オートニウム・サウンドプルーフ(Wuhan Nittoku Autoneum Sound-Proof)となる。同合弁は2011年から湖北省の武漢にある工場で日本の自動車メーカー向けにダンパーなどを生産している。同工場の従業員数は約200人。今後は日本メーカー以外に供給の幅を広げることも視野に入れているという。また、2014年には現在7,500平方メートルある工場の生産面積を拡張することも計画している。
オートニウムは中国の重慶(2006年~)、太倉(2010年~)、瀋陽(2011年~)に自社工場を持つほか、日本特殊塗料と広州(2003年~)、天津(2004年~)で合弁事業を行っている。