ドイツ、英国、オランダの企業や研究機関が参加したレーザー透過溶着法の研究プロジェクト。炭素繊維やガラス繊維を使った繊維強化プラスチックの接着技術を研究し、自動車や船舶、航空機などに使用する軽量部品の開発に役立てる。
実施期間は2010年12月～2013年11月までの3年間。ドイツのハノーファーレーザーセンター（LZH）やブレーメンの繊維研究所、英国のエレメント・マテリアルズ・テクノロジーなど 8パートナーが参加した。
繊維強化プラスチックを材料とした部品の接合に、鋲やねじなどを使用すると部品に穴が開き負荷がかかる難点がある。研究チームは、レーザー透過溶着法で部品を接着することにより、部品に穴を開けずに接合する技術の開発に取り組んだ。同技術の実用化により、部品のデザインの自由度も高まり、生産にかかる時間も短縮できるという。
LaWocsは、欧州の共同研究開発組織であるEUREKA（ユーレカ）と欧州連合（EU）の欧州委員会による小規模・中堅企業の研究開発を主な対象とした支援プログラム「ユーロスターズプロジェクト」の一環に位置付けられる。
