バス停に停車するだけで充電が可能な非接触充電型電気バスの運行実験が、英ロンドン北郊のミルトンキーンズ市で今月からスタートする。
この運行実験は三井物産と英エンジニアリング企業のアラップが主導して実施するもので、バス・鉄道運行大手アリバがミルトンキーンズで運行するバス7系統(全長25キロメートル)を走るディーゼルバス7台を電気バス8台に置き換える。北アイルランドに本社を置くバスメーカー、ライトバスが建造した電気バスは、床下に電気受け取るための装置が付けられており、充電器が埋め込まれた路面の上に停車すれば、ボタン操作一つでコードを使わずに無線で充電できる仕組みになっている。実験ではこれらの電気バスを毎日17時間計5年間運行し、商業化に向けたデータの蓄積を目指す。アラップによると、電気バスの導入により、粒子状物質の排出を年間5トン、二酸化炭素(CO2)排出を同270トン削減することが期待できるという。