独自動車部品大手のマーレは11月25日、中国の上海で3回目の拡張工事を終えた研究開発センターの開所式を行った。同拠点内に独自動車部品大手のロバート・ボッシュとマーレが折半出資で設立したターボチャージャーの合弁会社ボッシュ・マーレ・ターボ・システムズ(BMTS)の工場も建設したほか、産業用フィルターの工場とフィルターおよびエンジン周辺機器事業向けの金型を生産するラインも導入した。
第3次拡張工事により、生産面積は約1万5,000平方メートル、オフィス用面積は3,200平方メートル拡大した。上海拠点の面積は、生産、オフィス、実験、試験ベンチのスペースを合わせ全体で約3万5,000平方メートルとなり、アジアでは埼玉県の桶川と川越、インドのプネーにあるテクニカルセンターを上回る最大規模を誇る。上海センターでは、ピストンシステムやシリンダー部品、バルブトレインシステムのほか、空気・燃料・オイルのマネージメントシステムなどを開発する。上海拠点はマーレの中国事業の本部であり、研究開発のほか、販売、調達、人事、IT、財務といった主要部門も置いている。
ボッシュ・マーレ・ターボ・システムズ(BMTS)は上海工場で中国市場向けにガソリンエンジン用のターボチャージャーを生産する計画。すでに中国の自動車メーカーおよび国際的な自動車メーカーから受注を獲得しているという。