スウェーデンの自動車安全システム大手オートリブが4月22日発表した2015年1-3月期連結決算は、純利益が前年同期比72.8%減の3,570万米ドルに落ち込んだ。独禁法違反をめぐる和解金の支払いや生産調整のコストが利益を圧迫した。営業利益は前年同期比58.3%減の8,000万ドルだった。
売上高は21億7,410万ドルで、前年同期から5.3%減少した。地域・国別で見ると、欧州が前年同期比10.2%減の7億420万ドル、北米・南米が0.3%減の7億4,810万ドル、アジアが5.2%減の7億2,180万ドルだった。製品別売上高は、エアバッグ(ステアリング・ホイール、電子制御ユニットを含む)が5.7%減の11億8,110万ドル、シートベルト(シートサブシステムを含む)が7.1%減の6億5,340万ドル、パッシブセーフティ・エレクトロニクスが8.8%減の2億1,320万ドルに後退した一方、アクティブセーフティ製品(レーダー、ナイトビジョンなど)は18.3%増の1億2,640万ドルに拡大した。
オートリブは4-6月期について、既存事業の売上高は前年同期比6%の増加が見込まれるものの、為替レートの不利な影響が10%を超えると見られるため、連結売上高は前年同期比から4%以上減少するとの見通しを示した。