独自動車部品大手のZFフリードリヒスハーフェンは6月29日、自動車の運転支援システムを開発する独エンジニアリングサービス会社のHDLE(Halla DAS Lab Europe)から、半自動運転技術の開発チームを取得すると発表した。ZFは今回の措置により、運転支援システムの技術力を強化する。
7月1日付けでHDLEの約50人のソフトウエア開発チームがZFの研究開発(R&D)センターに移籍する。HDLEはZFの本社のあるフリードリヒスハーフェン近郊のアムツェルに拠点を置く。
ZFは開発チームとともに、開発車両やこれまでの研究成果も取得する。半自動運転の分野でも特に、車両の周囲の様子をカメラでとらえディスプレーに画像を表示する「サラウンドビュー」技術を強化する方針だ。
ZFのゾンマー社長は今回の措置について、「HDLEの開発チームはさまざまな乗用車や商用車向けのプロジェクトで豊富なノウハウや経験を持つ」と述べ、そのような開発陣は市場でも貴重な人材であり、ZFのソフトウエア開発チームを補完できるとの見解を示した。