独バイオ燃料メーカーのコーレン・インダストリーズは、同国のフライベルクに建設した第2世代バイオマス・ディーゼル燃料(BTL:Biomass to liquid)工場を早ければ2010年第2四半期(4-6月期)に、遅くとも第3四半期(7-9月期)中には稼働させる計画だ。米テキサス州の精油所で起きた爆発事故などを受けて、石油化学工場の国際安全基準が変更されたため、対応に追われ、年初に稼働する当初計画に遅れが生じたと説明している。独自動車業界紙『オートモビルボッヘ』が報じた。
\第1世代のバイオ燃料は、サトウキビや穀物などを原料とするため食料需要と競合する問題が指摘されている。これに対し、第2世代バイオ燃料は、わらや廃木材、農家からの有機廃棄物などを原料とするため、そのような問題から解消される。
\フライベルク工場では年1,800万リットルを生産する計画。これは乗用車で約1万5,000台分の年間燃料に相当する。原料は木材を使い、約6万5,000トンが必要になる。
\一方、同社は、ポーランドとの国境に近いドイツのシュヴェット(Schwedt)に計画していた大型工場の建設プロジェクトを凍結している。バイオ燃料に関する政府方針が不安定なことが主因。同工場の生産能力は年2億7,000万リットルとフライベルク工場の15倍の規模となる予定だった。
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