欧州自動車産業情報、メーカーの動向、最新技術の情報を配信

2010/4/23

企業情報 - 自動車メーカー

現代自、イジェアフトで商用車生産へ

この記事の要約

韓国の現代自動車が、経営再建中のロシアの自動車メーカー・イジェアフトの工場で商用車生産を計画している。現代自の崔漢英(チェ・ハンヨン)商用車事業担当副会長は13日、イジェアフトのあるロシア・ウドムルト共和国を訪問し、同共 […]

韓国の現代自動車が、経営再建中のロシアの自動車メーカー・イジェアフトの工場で商用車生産を計画している。現代自の崔漢英(チェ・ハンヨン)商用車事業担当副会長は13日、イジェアフトのあるロシア・ウドムルト共和国を訪問し、同共和国の首脳と会談。この席で、現代自と子会社の起亜が将来的にイジェアフトの生産能力を活用する覚書に調印した。

\

生産開始時期や生産モデル、規模は明らかにされていない。だが、ロシア経済紙『RBC』などによると、両社はまずイジェアフトが昨年まで請け負っていた起亜のセダン「スペクトラ」と小型SUV「ソレント」の組み立て生産を早期に再開させることで一致。その後、現代自の商用車生産を開始する。崔副会長は会談の席で、生産規模について「可能な限り多く」と語ったとされ、現代自と起亜合わせて年10万台に達する可能性もある。

\

イジェアフトは起亜の2車種と国内自動車最大手アフトワズの主力モデル「ラーダ」のノックダウン生産を手がけていたが、金融危機の影響で業績が大幅に悪化。昨年4月に工場の操業を実質停止させたのに続き、同年8月には130億ルーブルにおよぶ負債を抱え破産法適用を申請した。

\

ただ、軽商用車生産に強みを持つロシア自動車大手GAZを昨年夏まで約2年にわたって率いたセルゲイ・ザノジン氏が近くイジェアフト社長に就任し、同社は軽商用車メーカーとして再出発を図る方向だ。現代自は2011年の稼動が見込まれるサンクトペテルブルク工場で乗用車を年15万台生産する計画だが、イジェアフトを商用車の生産拠点として活用したい考えがあるとみられる。(1RUB=3.2JPY)

\
企業情報 - 自動車メーカー
COMPANY |
CATEGORY |
KEYWORDS |