MANのゲオルグ・パハタレイホーフェン社長は12日付の独日刊紙『フランクフルターアルゲマイネ』に掲載されたインタビュー記事の中で、スウェーデンの商用車大手スカニアとの提携に前向きな姿勢を示した。ただ、両社は今後も別々のブランドで事業展開すると述べ、販売市場では競合となると強調した。MANとスカニアに資本参加する独自動車大手のフォルクスワーゲン(VW)は、両社との3社連合を目指しているとされている。
\パハタレイホーフェン社長はスカニアとの提携について、早ければ年内に量産部品の共同調達が実現し効果が表れる可能性もあると説明。さらには排ガス処理システムや車軸などの共有も比較的早期に実現できる例として挙げた。中期的には次世代モデルのエンジンや高度なハイテク部品の開発で協力し、開発コストを軽減することを視野に入れている。
\ \■ 事業の国際化を推進、中国・ロシア・インド事業を強化
\ \同社長はこのほか、今後の課題として新興国における事業強化を挙げた。南米では2009年初めにVWからブラジルの商用車子会社を買収している。今後は特に中国、ロシア、インドでの事業拡大を目指す。
\今年の生産規模は前年を約1万台上回る約5万7,000台となる見通し。2010年1-3月期は商用車事業(MANヌッツファールツォイゲ)で5,700万ユーロの営業損失を計上したものの、第2四半期以降は黒字を確保できるとの見通しを示した。
\