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2010/8/13

企業情報 - 自動車メーカー

VW、ベトナムでピックアップ生産も=FTD紙

この記事の要約

欧州自動車最大手の独フォルクスワーゲン(VW)がピックアップモデル「アマロック」を東南アジア諸国連合(ASEAN)諸国で生産することを検討しているもようだ。VWの事業所委員会(従業員の代表機関)のベルント・オスターロー委 […]

欧州自動車最大手の独フォルクスワーゲン(VW)がピックアップモデル「アマロック」を東南アジア諸国連合(ASEAN)諸国で生産することを検討しているもようだ。VWの事業所委員会(従業員の代表機関)のベルント・オスターロー委員長は『フィナンシャル・タイムズ(ドイツ版)』紙に対し、「アマロックのようなモデルはASEAN地域に需要がある」と述べたうえで、年20万台以上の規模であれば東南アジア諸国に工場を建設する意味があると説明、個人的にはベトナムが最適とみているとの見解を示した。

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VWは中国市場に他社に先駆けて進出し高い市場シェアを確保することに成功した。ただ、その他のアジア諸国では販売規模がまだ小さく、FTD紙によると、VWのASEAN諸国における市場シェアは0.2%にとどまり、トヨタの約33%に大きく水をあけられている。ASEAN諸国の新車市場は2009年に約180万台となり、今後さらに拡大すると見られている。

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VWの広報担当者はASEAN諸国での生産について、アマロックに関する具体的な計画はないが、ASEAN諸国は今後の成長市場として重視しており、常に事業拡大のチャンスを注視しているとしている。

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ただ、FTD紙が引用した専門家は、ピックアップの市場シェアはタイを中心に縮小傾向あるほか、アマロックの価格が高すぎる点を指摘。VWは欧州で9月から同モデルを2万6,000ユーロからの価格で販売する予定だが、タイではピックアップの価格を1万1,200万~1万4,5000万ユーロに抑える必要があるとの見解を示している。

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