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2010/9/17

一般・技術・その他 (旧)

フォード、ICタグで新車輸送管理

この記事の要約

フォード・ドイツのケルン工場が導入した無線ICタグ(RFID)を使った自動車の輸送管理システムが大きな効果を挙げている。同工場のクリス・バルトキエヴィッツ氏によると、新システムの導入以来、出荷ミスがほぼゼロになったほか、 […]

フォード・ドイツのケルン工場が導入した無線ICタグ(RFID)を使った自動車の輸送管理システムが大きな効果を挙げている。同工場のクリス・バルトキエヴィッツ氏によると、新システムの導入以来、出荷ミスがほぼゼロになったほか、在庫期間が20%、配送時間が15%短縮できるなど、効果が目に見えて出ているという。独業界紙『アウトモビールボッヘ』が報じた。

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同工場ではこれまでのバーコードからICタグによる自動車の製造・輸送管理システムに切り替えた。タグは組み立て工程の最後に取り付けられ、製品番号、製造日、仕向け地(輸送先)などの情報が記録される。完成後の検査結果もタグに書き込まれ、不良がないことが確認できたクルマだけが出荷される。

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ICタグのメリットは、複数同時認証が可能なことだ。1秒当たり数十タグの情報を読み取ることができるため、1つ1つ読み取る必要があるバーコードに比べ作業時間が大幅に短縮できる。

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ケルン工場のRFIDシステムはオーストリアの7iDテクノロジーが開発した。7iDの関係者によると、設置は「とにかく時間との勝負」で、木曜から日曜までの突貫工事だったという。

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フォードは今後、欧州の全ての工場に同システムを順次導入する計画だ。

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