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2011/3/18

企業情報 - 自動車メーカー

BMW、2010年は大幅な増収増益

この記事の要約

独高級車メーカーのBMWがこのほど発表した2010年通期の売上高は、前年比19.3%増の604億7,700万ユーロに拡大した。自動車市場の回復や中国などでの販売好調に加え、コスト効率の改善に向けた取り組みが奏功し、大幅な […]

独高級車メーカーのBMWがこのほど発表した2010年通期の売上高は、前年比19.3%増の604億7,700万ユーロに拡大した。自動車市場の回復や中国などでの販売好調に加え、コスト効率の改善に向けた取り組みが奏功し、大幅な増収増益となった。営業利益は50億9,400万ユーロ(前年:2億8,900万ユーロ)、最終利益も32億3,400万ユーロ(同2億1,000万ユーロ)に拡大した。

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2010年通期のグループ販売(BMW、MINI、ロールスロイス)は前年比13.6%増の146万1,166台となり、目標の140万台以上を大幅に超えた。

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最大市場である母国ドイツで前年実績を上回る26万7,160台を販売したほか、2番目に販売規模が大きい米国では前年比10.1%増の26万6,580台を達成した。3番目に販売が多い中国(香港、台湾を含む)では、85.3%増の18万3,328台と大幅な2ケタ増となった。また、ロシア、韓国、ブラジル、インド、トルコなどでも2ケタ増の伸びを示した。

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ブランド別では、BMWが14.6%増の122万4,280台に拡大。新型「5シリーズ」や「X1」などオフロード車のXモデルの販売が好調だった。MINIは8.1%増の23万4,175台、ロールスロイスは170.6%増の2,711台を販売した。

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■ 2011年は150万台以上を見込む

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同社は2011年について、BMW、MINI、ロールスロイスの各ブランドで販売が伸び、グループ販売は150万台を突破すると見込んでいる。

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自動二輪や金融部門を除いた自動車部門単独の売上高利益率(EBITベース)は昨年、8%を超えた。今年は8~10%に伸び、2012年も同水準を確保できると見込んでいる。

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■ 日本の従業員に退避措置

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BMWは東京に開発拠点や販売会社があり、日本に従業員約800人を持つ。メディア報道によると、同社は震災の翌日12日、全ての従業員に対し安全な地域への退避を促し、欧州系駐在員の約50人は帰国したもよう。

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同社のノルベルト・ライトホーファー社長は東日本巨大地震と福島第一原発事故について言及し、「このような状況の中で通常業務に取り組むことは極めて難しい」と述べ、苦しい胸の内を吐露している。

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BMWは2010年に日本市場で約4万4,000台を販売し、同社の世界販売の約3%を占めた。

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