2010/3/8

欧州ビジネスウオッチ

仏プジョーと三菱自、資本提携見送り

この記事の要約

仏自動車大手PSAプジョー・シトロエンと三菱自動車は3日、資本提携を見送ると発表した。両社は昨年12月、資本提携に向けた交渉を行っていることを明らかにしており、実現すれば世界6位の自動車グループが誕生するはずだった。しか […]

仏自動車大手PSAプジョー・シトロエンと三菱自動車は3日、資本提携を見送ると発表した。両社は昨年12月、資本提携に向けた交渉を行っていることを明らかにしており、実現すれば世界6位の自動車グループが誕生するはずだった。しかし、三菱自の益子修社長とプジョーのフィリップ・バラン会長がジュネーブで会談した結果、現時点では資本提携を断念し、業務提携に集中することが得策と判断した。

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両社はプジョーが三菱自に数千億円規模の出資を行い、筆頭株主となる方向で交渉してきたもよう。声明は「現在の事業環境では資本提携は現実的でないと判断した」としているが、出資条件で合意できなかったとみられる。仏経済紙レゼコーは1月、両社は出資条件を決める際の基準となる企業価値の算定で折り合いがつかず、交渉が難航していると報じていた。

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一方、両社はすでに行っている業務提携は拡大することで合意し、三菱自によるプジョーへの電気自動車供給、ロシアでの合弁生産計画などは予定通り進める。

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