2013/9/16

欧州ビジネスウオッチ

ボーダフォン、独CATV最大手のTOBに成功

この記事の要約

携帯電話サービス大手の英ボーダフォンは12日、独ケーブルテレビ(CATV)最大手のカーベル・ドイチェランドに対する株式公開買い付け(TOB)で、TOBの成立条件とした75%以上の株式を確保したと発表した。EUの欧州委員会 […]

携帯電話サービス大手の英ボーダフォンは12日、独ケーブルテレビ(CATV)最大手のカーベル・ドイチェランドに対する株式公開買い付け(TOB)で、TOBの成立条件とした75%以上の株式を確保したと発表した。EUの欧州委員会から買収が承認されると、移動通信と固定網通話、インターネット接続サービスを一手に提供できるようになり、独通信最大手ドイツテレコムに総合的に立ち合える強力なライバルとなる。

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ボーダフォンはカーベル株を1株当たり84.50ユーロで買い取るほか、KDが約束しながら履行していなかった2012/13年度の配当2.50ユーロを支給するとしてTOBを実施した。確保したカベル株の割合については16日に発表する。

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買収総額は債務の引き受けも含めると最大107億ユーロに上る。ボーダフォンは米国の合弁会社ベライゾン・ワイヤレスの株式売却で1,300億ドルを獲得するため、資金上の懸念はない。

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