2014/1/13

欧州ビジネスウオッチ

ポルトガル保険最大手、中国企業が買収

この記事の要約

ポルトガル政府は9日、国営銀行カイシャ・ジェラル・デ・デポジトス(ポルトガル貯蓄銀行=CGD)傘下の国内保険最大手カイシャ・セグロスを中国のコングロマリット(複合企業)復星国際に売却することを決めたと発表した。 同売却は […]

ポルトガル政府は9日、国営銀行カイシャ・ジェラル・デ・デポジトス(ポルトガル貯蓄銀行=CGD)傘下の国内保険最大手カイシャ・セグロスを中国のコングロマリット(複合企業)復星国際に売却することを決めたと発表した。

同売却は、債務危機に陥っているポルトガル政府がEU、国際通貨基金(IMF)から2011年に取り付けた金融支援の条件として求められている国有資産売却計画の一部。復星国際はカイシャ・セグロスの株式80%を10億ユーロで取得する。

カイシャ・セグロスは国内保険市場で26%のシェアを持つ。買収には米投資会社アポロ・グローバル・マネジメントも名乗りをあげたが、ポルトガル政府は中国などアジアやアフリカでの事業拡大を打ち出した復星国際の提案を評価し、同社への売却を決めた。