欧州委員会は5日、リトアニアの国営鉄道会社であるリトアニア鉄道（LG）が独占地位を乱用し、同国とラトビア間の貨物輸送市場の競争を阻害している疑いが強まったとして、同社に異議告知書を送付したと発表した。
欧州委によると、LGは2008年9月にリトアニアとラトビア間の貨物運送サービスを停止に、1カ月後には線路を撤去。現在も同状況が続いている。
欧州委は同問題について、2011年に立ち入り調査を実施し、事実関係を究明した結果、今回の行為はLGの顧客がラトビアへの貨物輸送で他の鉄道会社を使うことを妨げるもので、両国間の国際貨物運送を制限しており、EU競争法に抵触する疑いが濃厚になったと判断。制裁手続きの前段階となる異議告知書の送付に踏み切った。
