欧州委員会動向、EU域内産業・サービス・政策をウオッチ

2015/3/2

西欧

英RBS銀、北米融資債権をみずほに売却

この記事の要約

英大手銀行ロイヤル・バンク・オブ・スコットランド(RBS)は2月26日、北米の法人向け融資債権をみずほフィナンシャルグループに売却することで合意したと発表した。業績悪化を受けた事業再編の一環で、売却額は30億ドルに上る。 […]

英大手銀行ロイヤル・バンク・オブ・スコットランド(RBS)は2月26日、北米の法人向け融資債権をみずほフィナンシャルグループに売却することで合意したと発表した。業績悪化を受けた事業再編の一環で、売却額は30億ドルに上る。年内の手続き完了を予定する。

金融危機で経営が悪化し、2008年に公的資金の注入を受けて救済されたRBSは、海外の非中核事業を縮小し、英国の銀行業務に集中する再編を進めながら、業績改善を図ってきた。しかし、業績は低迷が続いており、26日発表した2014年12月通期決算の最終損益は34億7,000万ポンド(約47億4,000万ユーロ)の赤字となった。赤字は7年連続。

これを受けてRBSは同日、投資銀行部門の縮小を発表。中東欧、中東、アフリカで同事業から撤退し、アジア太平洋地域、米国で縮小する方針を打ち出した。