欧州委員会動向、EU域内産業・サービス・政策をウオッチ

2015/3/2

東欧・ロシア・その他

フィンランドのフォータム、スロバキア電力を買収か

この記事の要約

フィンランドのエネルギー大手フォータムが、スロバキア電力(SE)の買収に乗り出した。消息筋が2月25日、ロイター通信に明らかにしたもので、伊電力大手エネルが保有する株式の取得について協議している。すでに資産査定(デューデ […]

フィンランドのエネルギー大手フォータムが、スロバキア電力(SE)の買収に乗り出した。消息筋が2月25日、ロイター通信に明らかにしたもので、伊電力大手エネルが保有する株式の取得について協議している。すでに資産査定(デューデリジェンス)を進めているという。

SEには現在エネルが66%、スロバキア政府が34%を出資している。エネルが保有するSE株をめぐって、チェコの国営電力会社CEZ、エネルギー・産業持ち株会社EPH、ハンガリー石油・ガス最大手MOLのスロバキア子会社スロブナフトとハンガリー電力公社(MVM)の合弁会社も取得に関心を示していた。

フォータムはフィンランドのほかスウェーデン、ノルウェー、ポーランド、ロシア、バルト3国で事業を展開する。SEは水力・火力発電所のほか、計2カ所の原子力発電所を運営している。エネルは2006年、SEを8億4,000万ユーロで買収した。