印刷機械大手の独ハイデルベルガー・ドルックマシーネンは10日、スイス同業ガルス・ホールディングに対する出資比率を30%から100%に引き上げ、完全子会社化すると発表した。ラベル用のデジタル印刷機事業を強化するのが狙い。
ハイデルベルガーはガルスのオーナーであるフェルディナント・リュエシュ氏から株式70%を譲り受ける。リュエシュ氏は現金とハイデルベルガーの新株約9%を受け取る。
ガルスは1923年設立。従業員数は約500人で、昨年の売上高は約1億8,800万スイスフラン(約1億5,400万ユーロ)。ハイデルベルガーは1999年、同社に資本参加し、協力関係を築いてきた。今回の完全買収により、関係を緊密化。今秋にも新たなデジタルラベル印刷機を市場投入する意向だ。