2013/10/9

コーヒーブレイク

サッチャー首相、ソ連スパイと会食

この記事の要約

英国の故サッチャー元首相が旧ソ連の諜報機関KGBのスパイと会食をともにしていた事実が、7日に公表された資料によって明らかになった。\ 問題のスパイは、当時ロンドン大使館に勤めていたオレグ・ゴルディエフスキ氏だ。会食に招か […]

英国の故サッチャー元首相が旧ソ連の諜報機関KGBのスパイと会食をともにしていた事実が、7日に公表された資料によって明らかになった。

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問題のスパイは、当時ロンドン大使館に勤めていたオレグ・ゴルディエフスキ氏だ。会食に招かれた1982年当時、KGBのロンドン・スパイ組織を率いていたという。

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マーガレット・サッチャー基金が公表したところによると、会食があったのは、保守党の年次党大会が開かれた南部の保養地ボーンマスのホテル。45分のランチ会食で、英国議員・官僚のほか、欧州の保守政党の若手や外交官が招かれた。

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実は、ゴルディエフスキ氏は1970年代から二重スパイとして英国情報機関に情報を提供していた。サッチャー氏がゴルバチョフ氏のソ連第一書記就任前からソ連との関係改善に動いていた背景には、ゴルディエフスキ氏が英国諜報機関に「ロシアは西側から核戦争を仕掛けられるのではないかと恐れている」という情報を流したこともあるとみられている。

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サッチャー基金のクリストファー・コリンズ氏によれば、サッチャー氏が会食当時、ゴルディエフスキ氏が何者であるかを知っていた可能性は小さいものの、完全否定することはできないという。また、ゴルディエフスキ氏は会食に出席した当時、KGB向けにサッチャー氏のプロフィールをまとめていたという。

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ゴルディエフスキ氏はソ連で反逆罪の疑いが浮上した1985年に英国へ亡命した。その後、有益な情報を提供したソ連の元スパイとして、サッチャー氏と会見した。米国のレーガン元大統領と会ったこともある。現在76歳で、今も英国で暮らしている。

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