2011/10/12

ロシア

プーチン首相、近隣諸国との統一経済圏を提唱

この記事の要約

大統領への復帰を目指すプーチン首相は4日付の現地日刊紙『イズベスチア』に掲載された寄稿で、ロシアと近隣諸国で統一経済圏「ユーラシア同盟」を結成する構想を明らかにした。その第一歩として、1年前に発足したロシア、ベラルーシ、 […]

大統領への復帰を目指すプーチン首相は4日付の現地日刊紙『イズベスチア』に掲載された寄稿で、ロシアと近隣諸国で統一経済圏「ユーラシア同盟」を結成する構想を明らかにした。その第一歩として、1年前に発足したロシア、ベラルーシ、カザフスタン3カ国の関税同盟で予定通り来年1月から、資本、サービス、労働力の移動を自由化し、政治、経済問題の交渉および協調に取り組むという。

\

プーチン首相は、「ユーラシア同盟」発足は政治、経済面で近隣諸国の統合を高め、新しい価値体制の構築を目的としたもので、加盟各国が国際的な立場を強化する基盤となると同時に、欧州連合(EU)との経済関係強化で重要な役割を担うようになると説明。旧ソビエト連邦の構成国全てが参加することができると述べる一方、旧ソ連体制の再生を目指すものではないと強調した。

\

また、プーチン首相は、難航を極める世界貿易機関(WTO)の多角的貿易交渉(ドーハランド)を「実質的に終わった」と批判。WTOに見切りをつけてロシア主導の経済圏構築を目指す姿勢を明確にした。

\
ロシア
COMPANY |
CATEGORY |
KEYWORDS |