2011/11/16

ハンガリー

マジャールテレコム、7-9月期も大幅減益

この記事の要約

ドイツテレコムのハンガリー子会社であるマジャールテレコムが10日発表した2011年7-9月期の税引き後利益(国際会計基準)は、前年同期比で42.1%減の167億フォリントに縮小した。純益は45.6%減の133億フォリント […]

ドイツテレコムのハンガリー子会社であるマジャールテレコムが10日発表した2011年7-9月期の税引き後利益(国際会計基準)は、前年同期比で42.1%減の167億フォリントに縮小した。純益は45.6%減の133億フォリントで、現地証券専門サイト「ポートフォリオ」の集計したアナリスト予測168億フォリントを35億フォリント下回った。

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売上高は1.7%減の1,521億フォリントだった。固定通信部門が4.8%減の592億フォリント、移動通信事業が2.1%減の799億フォリントに縮小したのに対し、システムインテグレーション・ITサービス事業は18.9%増の130億フォリントに拡大した。

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営業経費が10.1%増の1,254億フォリントに膨らみ、営業利益が35.4%減の276億フォリントに低下した。金融損失は前年同期の72億フォリントから42億フォリントに改善したが、やはり利益を圧迫した。

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業界特別税の納付額は7-9月期に63億フォリント、1-9月期では合計190億フォリントに上った。また、外国子会社の不正契約疑惑をめぐる制裁金支払いに向けて82億フォリントを引当金として計上した。

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1-9月期の売上高は3.2%減の4,382億フォリント、経費は6.6%増の3,649億フォリント、税引き後利益は38.1%減の419億フォリント、純益は42.2%減の329億フォリントだった。設備投資額は19.2%減の439億フォリント。

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期末時点の総資産は2010年末から1.9%減って1兆876億フォリントとなった。純資産は2.3%減の5,813億フォリントに減少した。純負債比率は31.9%だった。

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マジャールテレコムは2011年通期の業績について従来の予測を改めて確認した。これによると、売上高は3~5%減、特別支出を除いた利払い・税・償却前利益(EBITDA)は4%減、設備投資は5%減となる見通しだ。(1HUF=0.33JPY)

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