2014/3/26

チェコ・スロバキア

カヤバ工業、チェコ生産能力を強化

この記事の要約

カヤバ工業がチェコでの増産計画を進めている。19日にはチェコ中部フルティムの新工場を正式に開所した。また、15キロメートル離れたパルドビツェ工場では拡張工事に着手している。 カヤバ工業によると、フルティム工場では、欧州・ […]

カヤバ工業がチェコでの増産計画を進めている。19日にはチェコ中部フルティムの新工場を正式に開所した。また、15キロメートル離れたパルドビツェ工場では拡張工事に着手している。

カヤバ工業によると、フルティム工場では、欧州・アジアで急速に需要が伸びる乗用車向けコイルばね「Kフレックス」を生産する。初期投資額は2億コルナ(729万ユーロ)。昨年12月に完工し、すでに生産を開始している。この秋にもフル稼働に移行する見通しだ。

また、パルドゥビツェ工場では2015年までに9億コルナ(3,280万ユーロ)を投じて、ショックアブソーバーの年産能力を現行の320万本から1,050万本に引き上げる。実際の生産量は2015年以降、年650本を予定している。

2万7,000平方メートルの敷地に新しい工場棟を建設する。従業員数は現在の450人から750人に増加する見通しだ。2016年以降に5億コルナ(1,822万ユーロ)を追加投資する計画もある。

カヤバ工業はまた、パルドゥビツェにおける部品設計・開発事業を強化する方針で、2年以内に試験施設を立ち上げる予定だ。

パルドゥビツェ工場で生産されているショックアブソーバーは、主に小型車に使われている。供給先には日産の英国・ロシア工場、トヨタのフランス工場、トヨタ・プジョー・シトロエン・オートモビル・チェコ(TPCA)、ルノーのフランス・スロベニア工場、ドイツのダイムラー工場などが名を連ねる。