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2014/7/30

チェコ・スロバキア

チェコ連立与党、最低賃金の上げ幅拡大で合意

この記事の要約

チェコ連立政権が最低賃金の上昇幅を拡大する方針だ。欧州委員選出に向けた協議の過程で与党3党が合意したもので、雇用者側からは反対の声が上がっている。 社会民主党(CSSD)、ANO、キリスト教民主同盟人民党(KDU-CSL […]

チェコ連立政権が最低賃金の上昇幅を拡大する方針だ。欧州委員選出に向けた協議の過程で与党3党が合意したもので、雇用者側からは反対の声が上がっている。

社会民主党(CSSD)、ANO、キリスト教民主同盟人民党(KDU-CSL)の連立3党は21日、ANOのヨウロヴァー地域開発相を欧州委員として選出することで合意した。第1党の社会民主党(CSSD)が自らの推すメルトリク元財務相の選出を断念する代わりに、公務員給与の引き上げと、最低賃金引き上げ幅の拡大に対するANOの支持を取り付けた。

最低賃金は来年、500コルナ増の9,000コルナに引き上げられる予定だった。新しい合意により、引き上げ幅が700コルナへ拡大する見通しだ。

労働社会省によると、最低賃金で働いている人の数は約10万人。ソボトカ中道左派政権は連立協定に基づき、昨年8月、最低賃金を6年ぶりに引き上げたばかりだ。

チェコの昨年の平均賃金は2万5,128コルナだった。(1CZK=4.98JPY)