ケーブル保護管などを製造する独シュレマーは17日、ルーマニアのサトゥ・マレ工場の拡張工事を開始したと発表した。2015年3月に稼動開始予定で、生産能力と製品ラインナップの拡大が期待されている。
シュレマー・ルーマニアは現在主として自動車及び工業用パイプを年間7,000万m生産している。2004年の操業開始以来2度目となる拡張工事では、押出成形製品を生産するための4,000㎡のスペースを確保する。新施設稼動後は従業員数を現在の120人から210人に増やすという。
シュレマーはすでに生産のボトルネックを解消するため、今年に入ってから同社で初となる移動式工場の操業をルーマニアで開始している。特殊なコンテナ内に置かれた完全自動型の押出成形設備は輸送車両で運搬が可能なため、いかなる場所でも24時間生産ができる。同設備は1分当たり22m、1日24時間稼動すれば最大で日量6万2,000mの生産が可能だ。