2014/10/29

ルーマニア・ブルガリア・その他南東欧・トルコ

空港運営のマレーシアMAHB、トルコISG空港を完全傘下に

この記事の要約

マレーシアの空港運営会社マレーシア・エアポート・ホールディングス(MAHB)は23日、トルコのサビハ・ギョクチェン空港(ISG)と同空港の運営会社LGMの資本それぞれ40%を同国の複合企業リマクから取得すると発表した。欧 […]

マレーシアの空港運営会社マレーシア・エアポート・ホールディングス(MAHB)は23日、トルコのサビハ・ギョクチェン空港(ISG)と同空港の運営会社LGMの資本それぞれ40%を同国の複合企業リマクから取得すると発表した。欧州事業を強化する考えで、同取引によりISGとLGMをともに完全傘下に収める。取引金額は最大2億8,500万ユーロ。

MAHBは2008年、リマクと印インフラ事業者GMRで構成されるコンソーシアムに参加し、ISGとLGMの資本を各20%獲得。今年になってGMRから同コンソーシアムの資本40%を2億2,500万ユーロで取得し、ISGとLGMへの出資比率をそれぞれ60%に引き上げた。今回のリマクとの取引により完全子会社化する。来年始めまでの買収手続き完了を見込む。

ISGはイスタンブールのアジア側に位置する空港で、LCCのペガサス航空がハブ拠点として利用している。旅客処理能力は年2,500万人。2009年秋に国際線ターミナルを開設してから利用者数が急増している。

MAHBは事業の国際化を進めており、現在ISGのほかインドの空港2カ所にも資本参加している。