2015/6/10

CIS諸国

ベラルーシ、インドとの提携強化を狙う

この記事の要約

ベラルーシのコビャコフ首相は4日、インドの複合企業ヒンドゥージャ・グループ(Hinduja Group)のグプタ会長と会談し、自動車など複数分野におけるベラルーシ企業との提携を働きかけた。両国間の貿易拡大に向け、インド市 […]

ベラルーシのコビャコフ首相は4日、インドの複合企業ヒンドゥージャ・グループ(Hinduja Group)のグプタ会長と会談し、自動車など複数分野におけるベラルーシ企業との提携を働きかけた。両国間の貿易拡大に向け、インド市場向け右ハンドル車の生産などを検討している。

ベラルーシの商用車大手ミンスク・オートモービル・プラント(MAZ)はすでに、右ハンドル車の開発作業を完了した。インド企業と合弁して生産態勢を整え、インドへの輸出を狙う。

コビャコフ首相はMAZのほか、ミンスク・トラクター・プラント(MTZ)、建設機械のアムコドル、農機のゴムセリマシといった機械メーカーが、ヒンドゥージャと製品流通・合弁で提携の意思があると表明。また、資源探査・石油生産、ハイテク、再可エネ、物流、金融、医薬品といった多岐にわたる分野で提携が可能との立場を示した。

ベラルーシ国営BelTA通信によると、ヒンドゥージャ・グループは12分野で事業を展開する複合企業。合計7万人を雇用し、2012年の売上高は250億米ドルに上る。

■インドとベラルーシ、関係強化で合意

一方、ベラルーシを訪問していたインドのムカルジー大統領はルカシェンコ大統領と会談し、両国間の関係を緊密化することに合意した。インドがベラルーシに対し、1億ドルの新規融資枠を設けるほか、ロシアが主導するユーラシア経済連合(EEU)を通じて両国間の貿易拡大に努めることを確認した。