2015/8/26

ロシア

ロシア、印と南アの旅行者にビザ免除を検討

この記事の要約

ロシアのプーチン大統領は17日、インドと南アフリカの旅行者に対し、ロシアへのビザなし渡航を認める方針を明らかにした。通貨ルーブル安を活かして同国を訪れる観光客を増やすことで、ロシア人旅行者の需要落ち込みに直面する国内観光 […]

ロシアのプーチン大統領は17日、インドと南アフリカの旅行者に対し、ロシアへのビザなし渡航を認める方針を明らかにした。通貨ルーブル安を活かして同国を訪れる観光客を増やすことで、ロシア人旅行者の需要落ち込みに直面する国内観光業界を支援する狙いがある。

国営タス通信によると、プーチン大統領はこのほどクリミアで開催された観光振興に関するシンポジウムに出席。海外からの観光客の受け入れ数を増やすためにビザ手続きの簡素化が必要とした上で、新興5カ国(BRICS)内のインドと南アフリカからの団体旅行客に対するビザの免除を提案していた。現在は中国、ブラジルとビザ免除協定を結んでいる。

プーチン大統領はまた、観光業の振興はロシアの財政収入を増大させ、政府が推進する地方開発の起爆剤になると述べた。大統領によると、すでにビザが免除されているトルコと韓国からの旅行者はビザ免除以前に比べそれぞれ41%、40%増加。2010年に同様の措置が導入されたイスラエルからの旅行者は倍増したという。

ロシアを訪れた外国人観光客数は今年1-3月期に前年同期比で16%増加。一方、海外に出かけたロシア人観光客数は同40%減少している。

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