2015/8/26

チェコ・スロバキア

チェコ保証開発銀行、欧州投資基金と連動して中小企業を支援

この記事の要約

チェコ保証開発銀行(CMZRB)と欧州投資基金(EIF)は18日、チェコ国内の中小企業を支援するため、EIFがCMZRBの信用保証に再保証を供与することで合意したと発表した。対象となるのはCMZRBが保証する1億6,00 […]

チェコ保証開発銀行(CMZRB)と欧州投資基金(EIF)は18日、チェコ国内の中小企業を支援するため、EIFがCMZRBの信用保証に再保証を供与することで合意したと発表した。対象となるのはCMZRBが保証する1億6,000万ユーロに上る貸付。EIFは今後2年半にわたりCMZRBを通じリスク資金の保証を行い、中小企業に対する円滑な貸付をサポートする。

今回の再保証は欧州連合(EU)の中小企業支援プログラム「起業家と中小企業の競争力のためのプログラム」(Programme for the Competitiveness of Enterprises and SMEs:COSME)の枠内で提供されるもの。2014-20年にかけて実施される同プログラムには、起業家や中小企業に対する貸付やリース・ファイナンスがスムーズに行われるよう、信用保証や再保証を提供するスキームが含まれている。

チェコ産業貿易省の発表によると、CMZRBの保証対象となるのは従業員数50人未満の企業に対する融資。投資資金に対する保証の最長期間は8年間、運転資金の貸付については6年間とされている。これにより国内の中小企業1,400以上をサポートすることが可能になる見通しだ。

EUの政策金融機関である欧州投資銀行(EIB)が管轄するEIFは1998年、EIB、欧州委員会及びEU加盟国の出資により設立された。主に中小企業の資金アクセス改善のためにリスクファイナンスを供給することを目的としており、EUの重点政策分野への投資を促す欧州構造投資基金(ESIF)において中小企業に対するエクイティファイナンスや信用保証を提供する役割を担っている。

CMZRBは1991年、チェコ政府によって設立された。政府やEUの資金を使い、中小企業を対象とした信用保証やソフトローンを提供している。

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