ポーランド・グダニスク港を運営するポート・グダンスクはこのほど、今後5年の開発費が総額80億ズロチ（20億ユーロ弱）に上るとの見通しを示した。うち港内で活動する企業による投資が約70億ズロチと大部分を占める見通しだ。
ポート・グダンスクは投資する約10億ズロチのうち、8億4,200万ズロチをインフラ整備に振り向ける。工事の目玉は、16埠頭を擁する全長5.6キロの内港の近代化だ。港湾施設を近代化すると共に、出入港航路の拡幅・深水化を実施する。
内港では、◇シチェチン埠頭複合輸送ターミナルの拡張◇オリヴァ埠頭の近代化◇エネルギー供給インフラの更新（供給能力30メガワット増）◇カシューブ運河の拡幅・深水化――などを実施。外港では道路・鉄道の改修・近代化などが計画されている。
また、企業の投資では、◇ターミナルオペレーターのDCTグダンスクによるコンテナターミナル拡張◇石油パイプライン企業ペルン・プシャジンの石油ターミナル建設、◇肥料会社フォスフォリ・グダンスク、物流会社OTロジスティクス、冷凍食品輸送のパゴによるターミナル建設◇物流大手ポモルスキエ・ツェントルム・ロギスティチュネの物流センター拡張――などが予定されている。（1PLN＝32.79JPY）
