2015/8/26

ルーマニア・ブルガリア・その他南東欧・トルコ

トルコ金利据え置き、中銀の中立性への疑念強まる

この記事の要約

トルコ中央銀行は18日、主要政策金利である7日物レポ金利を従来の7.5%に据え置いた。翌日物預入金利と貸出金利もそれぞれ7.25%、10.75%で維持した。国内の政治的緊張の高まりで通貨リラ安が進むなか、利上げが見送られ […]

トルコ中央銀行は18日、主要政策金利である7日物レポ金利を従来の7.5%に据え置いた。翌日物預入金利と貸出金利もそれぞれ7.25%、10.75%で維持した。国内の政治的緊張の高まりで通貨リラ安が進むなか、利上げが見送られたことを受けて、リラの対米ドル相場は同日、史上最低の1ドル=2.91リラまで下落した。

中銀は金利据え置きの理由を、「エネルギーや加工食品の値下がりでインフレ圧力が弱まったものの、国内外市場の見通しが不透明なことやエネルギー・食品価格の推移が不安定なため、(現行の金利による)金融引き締めを継続することが必要と判断した」と説明した。

景気への悪影響を理由に利上げに否定的な政府は中銀の判断を歓迎した。一方で市場専門家らは中銀の措置がリラ下落の現実に対応しきれないことを指摘。中銀の政治的中立性への疑念を強めている。

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