医療サービス大手のFresenius（バート・ホンブルク）は4月26日、独民間病院2位のRhoen-Klinikumに対する株式公開買い付け（TOB）計画を発表した。Freseniusは傘下に独民間病院最大手のHeliosを抱えており、TOBが成立すると売り上げベースの市場シェアが8％に倍増、ダントツの業界1位となる見通しだ。
\Rhoen-Klinikumを1株当たり現金22.50ユーロで買収する方針で、買収総額は約31億ユーロとなる。すでに創業者で唯一の大株主であるオイゲン・ミュンヒ氏（監査役会長）からは保有する12.5％を譲り受けることで合意している。株式90％以上の確保をTOBの成立条件としている。
\Rhoen-Klinikumは病院を全国92カ所で展開、昨年は26億ユーロを売り上げた。Fresenius傘下のヘリオスはそれぞれ106カ所、26億7,000万ユーロ。買収が成立すると、Freseniusは全国にくまなく病院網を展開するドイツ初の医療機関となる。
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