独鉄道設備業界団体VDBが15日発表した独業界の2013年上半期の新規受注高は前年同期比47%強増の87億ユーロとなり、過去最高を記録した。車両部門で大型受注が2件あり、水準が押し上げられた格好だ。
\車両の新規受注は74億ユーロで、64%増加した。大型受注2件はドイツ鉄道(DB)向けの130編成(4億3,000万ユーロ)と、ロンドンの近郊鉄道網テムズリンク向けの1,140編成(18億ユーロ)で、合わせて約23億ユーロに上る。鉄道インフラ部門(ポイント、レールなど)の新規受注高は13億ユーロで、約7%減少した。
\業界売上高は17%減の44億ユーロに落ち込んだ。インフラ部門は横ばいの13億ユーロを保ったものの、車両部門が約22%減の31億ユーロと大きく後退したことが響いた。車両売上は国外で3分の1以上落ち込んでいる。VDBのミヒャエル・クラウゼッカー会長は遅延しているプロジェクトが先に進めば今後、売り上げが増加に転じるとの見方を示した。
\VDBはまた、国内の鉄道インフラが老朽化している問題を指摘。次期政権に対しインフラ投資を大幅に増やすよう要請した。
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