独海運最大手のHapag-Lloyd(ハンブルク)は5日、チリ同業CSAVと提携交渉している事実を明らかにした。厳しさを増す国際市場で競争力を強化することが狙い。同社は独業界大手Hamburg Suedとの合併協議が3月に破談となったことから、CSAVとの提携を模索し始めたもようだ。交渉は初期段階にあるという。
\CSAVは運航船舶数が53隻。コンテナ積載能力は計26万3,000TEU(20フィートコンテナ換算)で、世界20位に付ける。単独で生き残るには事業規模が小さすぎるという問題を抱えている。
\Hapag-Lloydは同6位で、両社が仮に合併すると、市場シェアは5.6%となり、世界4位に浮上する。1位はデンマークのMaersk(同14.8%)、2位はスイスのMSC(13.3%)、3位は仏CMA CGM(8.5%)。
\『フランクフルター・アルゲマイネ』紙によると、Hapag-Lloydが関心を持っているのはCSAVのコンテナ事業のみという。このため、CSAVの同事業をHapag-Lloydが買収し、その見返りとしてCSAVがHapag-Lloyd株を取得する可能性もあるようだ。
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