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2014/4/2

企業情報

Wacker Neuson SE―新興国事業強化、欧州売上は50%に引き下げ―

この記事の要約

小型建機大手の独Wacker Neuson(ミュンヘン)は新興国事業を重点強化する。同社の経営陣が3月31日明らかにしたもので、売上高に占める欧州の割合を今後10年で現在の約70%から50~55%に引き下げる。ロイター通 […]

小型建機大手の独Wacker Neuson(ミュンヘン)は新興国事業を重点強化する。同社の経営陣が3月31日明らかにしたもので、売上高に占める欧州の割合を今後10年で現在の約70%から50~55%に引き下げる。ロイター通信が報じた。

欧州事業を今後も拡大していくものの、アジア、アメリカ大陸の方が市場拡大のスピードが速いため、欧州売上比率は低下する見通し。特に南米、中国、東南アジア、ロシア、トルコ市場に期待をかけている。インフラ整備の進展を受けてこれら地域の建機需要が拡大するためだ。農業向け機械の分野でも世界人口の増加を背景に需要増を予想する。

2014年は売上高で前年比8~12%増の12億5,000万ユーロ~13億ユーロを見込む。売上高営業利益率(EBITDAベース)については13~14%としており、EBITDAは13年の1億5,340万ユーロから1億6,250万~1億8,200万ユーロに拡大する計算だ。

同社はコスト削減に向けて新興国での生産を強化する考え。すでにフィリピンに工場があり、中国生産も時間の問題だとしている。