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2015/3/25

経済産業情報

ルフトハンザ子会社の旅客機が墜落、邦人2人が搭乗か

この記事の要約

ルフトハンザドイツ航空の格安子会社(LCC)ジャーマンウイングスの旅客機が24日、フランス南部の山岳地帯に墜落した。乗員乗客は合わせて150人。生存者は確認されていない。搭乗名簿にはデュッセルドルフ在住の日本人2人の名前 […]

ルフトハンザドイツ航空の格安子会社(LCC)ジャーマンウイングスの旅客機が24日、フランス南部の山岳地帯に墜落した。乗員乗客は合わせて150人。生存者は確認されていない。搭乗名簿にはデュッセルドルフ在住の日本人2人の名前が記載されており、安否が気遣われる。

墜落したのはバルセロナ発デュッセルドルフ行きの便で、機材はエアバスA320。10時1分にバルセロナを離陸し、45分に巡航高度(1万2,000メートル)に達したが、その1分後に下降が始まり53分に高度1,800メートル付近で飛行記録が途絶えた。墜落原因は不明で、専門家は解明に時間がかかるとみている。

ジャーマンウイングスによると、乗客は146人で、そのうち67人をドイツ国籍者が占める。スペイン人とみられる乗客も45人と多い。

現場はフランスアルプスの豪雪地帯で、車両が近づけない状況。フランス政府は乗客乗員が全員、死亡したとみている。

ルフトハンザはライアンエアなどのLCCと中東系航空会社に押されて業績が悪化している。このため経営陣はLCC事業の大幅強化に乗り出しているが、給与引き下げや待遇悪化を恐れる従業員は反発。パイロットは大規模なストライキを断続的に行っている。LCCはコスト削減が徹底しているため墜落リスクが高いとの不安を持つ消費者も多く、今回の事故はLCC強化路線に大きな痛手となりそうだ。

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