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2015/11/4

経済産業情報

乗用車新車登録10月も増加、+1.1%に

この記事の要約

ドイツ連邦陸運局(KBA)が3日発表した2015年10月の乗用車新車登録台数は27万8,372台となり、前年同月を1.1%上回った。増加は5カ月連続。独自動車工業会(VDA)によると、独メーカーのブランド(国外ブランドを […]

ドイツ連邦陸運局(KBA)が3日発表した2015年10月の乗用車新車登録台数は27万8,372台となり、前年同月を1.1%上回った。増加は5カ月連続。独自動車工業会(VDA)によると、独メーカーのブランド(国外ブランドを含む)が2%増の20万2,400台と好調で、全体が押し上げられた。国外メーカーのブランドは1%減の7万6,000台に落ち込んだ。1~10月の累計は268万6,310台で、前年同期を5.1%上回った。

10月の動力源別のシェアをみると、ガソリン車は50.4%と最も大きく、ディーゼル車は47.7%だった。エレクトロアウト(電気自動車とレンジエクステンダー)は台数が100.5%増の1,686台と大きく伸び、シェアは0.6%となった。ハイブリッド車の伸び率は26.6%で、プラグインハイブリッド車に限ると156.5%に達した。

新車の走行1キロメートル当たりの二酸化炭素(CO2)排出量は126.3グラムで、前年同月を3.1%下回った。

部門別でみると、SUV(14.4%増)、スポーツ車(13.1%増)、オフロード車(12.7%増)は2ケタ台の伸びを記録。バン(13.3%減)、スモール(11.1%減)、アッパーミディアム(2.7%減)、コンパクトカー(2.5%減)は振るわなかった。

伸び率が最も大きかったブランドはスマートで、前年同月比256.9%増の4,251台へと急拡大した。これにジャガー(43.7%増の329台)、マツダ(33.1%増の4,843台)、ランドローバー(27.2%増の1,461台)が続いた。

ドイツ車はフォルクスワーゲン(VW)が0.7%減の6万1,535台に落ち込んだ以外はすべて増加した。フォードは11.6%増の2万154台、BMWは7.1%増の2万1,363台、ポルシェは6.9%増の2,626台、オペルは6.3%増の1万9,602台、ミニは5.9%増の3,432台、メルセデスは1.5%増の2万5,525台、アウディは0.9%増の2万3,981台だった。

マツダ以外の日本車では三菱が24.1%増の3,048台と大きく伸び、スバルも8.8%増の579台に拡大した。それ以外のブランドはレクサスが2.1%減の140台、日産が3.8%減の5,726台、スズキが5.7%減の2,303台、ホンダが15.1%減の1,880台、トヨタが20.0%減の5,499台だった。

日本車以外の主な輸入ブランドは、ジープ(12.0%増の1,322台)、ボルボ(6.8%増の2,981台)、起亜(4.2%増の5,047台)、現代(0.4%増の9,084台)が増加。フィアット(4.6%減の5,716台)、シトロエン(4.9%減の4,230台)、ルノー(7.9%減の9,665台)、ダチア(11.0%減の3,778台)、プジョー(11.7%減の4,581台)、シュコダ(13.3%減の1万3,808台)、セアト(15.7%減の7,847台)は減少した。

一方、VDAが同日発表した10月の乗用車国内生産台数は52万2,600台で、前年同月を9%上回った。輸出台数は11%増の39万7,400台。1~10月の累計は生産台数が前年同期比3%増の485万2,400台、輸出台数が3%増の373万8,000台だった。

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