ドイツ化学・薬品業界の動き

世界初のフッ素樹脂リサイクル施設が稼働

米化学・電気素材大手3Mの独子会社ダイニオンは3月26日、本社所在地ブルクキルヒェン・アン・デア・アルツでフッ素樹脂をリサイクルするパイロット施設の開所式を行った。同社によると、フッ素樹脂のリサイクルは世界初。フッ化樹脂 […]

熱硬化性と熱可塑性樹脂の複合材、量産技術開発

化学大手の独エボニックは3月26日、熱硬化性樹脂と熱可塑性樹脂からなる複合材料を2018年から量産する見通しを明らかにした。同材料の製造は手間とコストがかさむためこれまで量産技術がなかったが、同社は独西部のマールに設置し

化学業界でベア合意、2.8%引き上げへ

独化学業界の労使は3月27日、新しい賃金協定を取り決めた。賃金を今春から2.8%引き上げるという内容。ベースアップ幅は金属業界の3.4%を下回るものの、高齢労働者の柔軟な勤務体制などを支えるための基金(デモグラフィー基金

SGLグループ―赤字幅縮小―

炭素製品大手の独SGLグループ(ヴィースバーデン)が18日発表した2014年12月期決算の最終損益は2億4,700万ユーロの赤字だったものの、赤字幅は前期の3億1,700万ユーロから縮小した。コスト削減が奏功した格好で、

シュターダ

独後発医薬品大手のシュターダは23日、ドイツの物流業務をドイツポストの物流部門DHLに全面委託すると発表した。経営資源を中核事業に集中するほか、コストを削減する狙い。契約期間は7月1日から10年。DHLはフランクフルト近

化粧品の模造品押収が急増、衣料品を抜き最大に

ドイツ化粧品小売事業連盟(VKE)は23日、国内で昨年押収された化粧品の件数が前年比54%増の102万4,840件となり、衣料品を抜いて最大になったと発表した。押収額226万5,000ユーロだった。 VKEに加盟する企業

セレシオ

医薬品流通大手の独セレシオは11日、上場廃止を決定した。米同業マッケソンに買収されたことを受けた措置。セレシオはフランクフルト証券取引所のM-DAX(DAXに次ぐドイツの株式指標)のほか、ベルリン、デュッセルドルフ、シュ

ヘンケル―増益確保、東欧の不振相殺―

洗剤・接着剤大手の独ヘンケル(デュッセルドルフ)が4日発表した2014年12月期の営業利益(EBIT、調整済み)は25億8,800万ユーロとなり、前期比で2.9%増加した。ウクライナ問題を受けて東欧事業は低迷したものの、

キュアヴァク―ゲイツ財団が出資―

独バイオ企業キュアヴァク(チュービンゲン)は5日、米富豪ビル・ゲイツ氏が会長を務める慈善団体「ビル&メリンダ・ゲイツ財団」から資金支援を受けると発表した。感染症治療・予防薬の開発を加速。開発した製品を途上国に低

バクスター―独バイオ企業サプレモルを買収―

製薬大手の米バクスターは4日、ドイツのバイオ企業サプレモル(Suppremol)を買収したと発表した。免疫治療薬事業を強化する狙い。取引金額は2億ユーロ(約2億2,500万ドル)。 サプレモルはマックス・プランク生化学研

BASF―増益確保、石油安追い風に―

化学大手の独BASF(ルートヴィヒスハーフェン)が2月27日発表した2014年12月期決算の営業利益(EBIT、調整前)は73億5,700万ユーロとなり、前期を4.0%上回った。石油価格の大幅下落が追い風となった格好で、

メルク―売上・営業益記録更新―

製薬・化学大手の独メルク(ダルムシュタット)が3日発表した2014年12月期決算の営業利益(EBITDA、特別費計上前)は前期比4.1%増の33億8,770万ユーロとなり、過去最高を記録した。電気製品向け化学材料メーカー

エボニック―14年も減益に、第4四半期は増益に転換―

特殊化学大手の独エボニック(エッセン)が3日発表した2014年12月期決算の営業利益(EBITDA、調整済み)は前期比6%減の18億6,700万ユーロに縮小し、前期に引き続き減益となった。主力製品の価格下落が直撃。最終利

フレゼニウス―買収に意欲―

総合医療大手の独フレゼニウス(バート・ホンブルク)は2月25日の決算発表で新規買収に意欲を示した。特に点滴治療薬・医療用栄養剤子会社のフレゼニウス・カービで中小規模の買収を行う考え。米競合ホスピーラの買収方針を製薬大手の

バイエル

製薬・化学大手の独バイエルが2月26日発表した2014年12月期決算の営業利益(EBITDA、特別要因を除く)は前期比4.9%増の88億1,200万ユーロとなり、過去最高を記録した。比較的新しい特許薬5種類の販売が好調で

独化学業界売上、今年は減少見通し

独化学工業会(VCI)は2月25日、2015年の業界売上高(製薬を含む)が前年比0.5%減の1,922億ユーロに縮小するとの予測を発表した。最重要市場のユーロ圏で景気の回復が続き、石油・ユーロ安も追い風になるものの、経済

BASF―米国にアンモニア工場設置、ヤラと共同で―

化学大手の独BASF(ルートヴィヒスハーフェン)は19日、ノルウェーの窒素肥料大手ヤラ・インターナショナルと共同で米国にアンモニア工場を建設すると発表した。原料コストが低いため、同地に白羽の矢を立てた。 メキシコ湾岸のフ

ハンガリー製薬大手リヒター、米社の新薬開発支援

ハンガリー製薬大手のゲデオン・リヒターは19日、バイオ医薬品の開発を手がける米エベストラの転換社債500万ドルを引き受けると発表した。エベストラの新薬開発を支援する。 エベストラは女性用医薬品の開発を専門に手がけるバイオ

モノクローナル抗体製剤の後発薬、独市場に初登場

米ジョンソン・エンド・ジョンソンのモノクローナル抗体製剤である「レミケード」のバイオシミラー(バイオ医薬品の後発薬)を、米製薬会社ホスピラが16日、ドイツ市場で発売した。レミケードの同国特許が失効したためで、バイオシミラ

カネカ―独バイオテックと提携、生分解性樹脂開発で―

カネカは17日、化学メーカーの独バイオテックと包括提携することで合意したと発表した。カネカの生分解性ポリマー「アオニレックス」をバイオテックに供給。新たな樹脂、商品開発を両社が共同で進める。欧州市場の開拓が主な狙いで、カ

ランクセス―ゴム分野で合弁交渉―

化学大手の独ランクセス(ケルン)は9日、主力の合成ゴム事業分野で合弁化に向けた交渉を進めている事実を明らかにした。合成ゴム市場では業界の過剰生産能力と価格下落を受けて競争が激化。同社は業績改善に向けて組織再編に取り組んで

フレゼニウス―輸血用品事業の部分売却を検討―

総合医療大手の独フレゼニウス(バート・ホームブルク)が輸血用品事業の部分売却を検討している。同社への取材をもとに10日付『フランクフルター・アルゲマイネ』紙が報じたもので、傘下企業フェンオールの仏ラ・シャトル工場を放出す

シュターダ―エボラの迅速診断キット、3月発売へ―

医薬品大手の独シュターダ(バート・フィルベル)は9日、エボラ出血熱用の迅速診断キットを3月から販売すると発表した。同キッドは免疫迅速診断製品の開発・製造に特化した独セノバ(Senova)の製品。シュターダは1セットを3.

ランクセス―14年営業益が予想上回る―

経営再建中の独化学大手ランクセス(ケルン)は1月28日、2014年の営業利益(EBITDA、特別要因を除く)が前年の7億3,500万ユーロから10%増えて約8億800万ユーロ(暫定値)に拡大したと発表した。石油価格の急落

ヘンケル

化学大手の独ヘンケルが米国のマイクロスフェア事業などを米同業のチェースに3,330万ドルで売却した。同社は非中核事業からの撤退方針を打ち出しており、今回の取引はこれに沿った措置。チェースが2日明らかにし、ヘンケルが追認し

ショット―大幅増益に、スイスフラン急騰で対策検討へ―

特殊ガラス大手の独ショット(マインツ)が22日発表した2014年9月通期決算の営業利益(EBIT)は1億3,500万ユーロとなり、前期比で83%増加した。医薬品包装材部門と耐熱セラッミックガラスなどを手がけるホームテック

アッヴィ―C型肝炎治療薬を独市場に投入―

研究開発型バイオ医薬品企業の米アッヴィは20日、新しいC型肝炎の治療法を同日付でドイツ市場に投入すると発表した。同治療法は欧州連合(EU)の欧州委員会から15日付で販売承認を受けたばかり。3つの経口薬(直接作用型抗ウイル

後発薬700件の販売禁止を勧告=欧州医薬品庁

欧州医薬品庁(EMA)は23日、医薬品開発業務受託機関(CRO)大手の印GVKバイオサイエンスが治験を実施した後発医薬品およそ700件の販売を禁止するよう勧告した。GVKバイオが治験データを改ざんしていた疑いがあるため。

化学労組がベア4.8%要求

独化学労組IG BCEは22日の大交渉委員会で、26日から始まる労使交渉で4.8%の賃上げを要求することを決定した。協定期間は12カ月としている。このほか、被用者がライフステージに応じて勤務時間をこれまでより柔軟に調整で

独サッカー代表のラーム前主将、第2の人生は事業家

独サッカー代表のフィリップ・ラーム前主将(31)がケア用品メーカー、ジクストゥスの出資者となる。ジクストゥスが23日、明らかにしたもので、事業にも関与する。ラーム氏は「事業家として参加するのはとても刺激的だ」と意欲を示し

独医薬品販売フェニックス、スロバキア薬局大手買収へ

ドイツの医薬品販売大手フェニックスは22日、スロバキアの薬局チェーン大手サンファーマを買収すると発表した。市場地位の強化が狙い。取引額は公表しないことで合意した。取引の成立には独禁当局の承認が必要となる。 サンファーマは

ベーリンガー―米後発薬事業の売却を検討―

製薬大手の独ベーリンガー・インゲルハイム(インゲルハイム)が米国の後発医薬品子会社、ロクサーヌ・ラボラトリーズの売却を検討している。ブルームバーク通信が14日報じ、同社が追認したもので、広報担当者は売却を含む戦略的なオプ

バイヤスドルフ―増収確保、アジアなど好調―

化学大手の独バイヤスドルフが15日発表した2014年12月期の売上高(暫定値)は62億8,500万ユーロとなり、前期比で2.3%増加した。上半期はユーロ高が足かせとなったものの、下半期はユーロ安が進みユーロ圏外への輸出が

アルタナ―ブラジル2社買収、インキ・ニス分野で―

特殊化学大手の独アルタナ(ヴェーゼル)は12月22日、インキ、ニス分野でブラジル企業2社を買収したと発表した。南米最大の同国で事業を強化する狙い。取引金額は明らかにしていない。 アルタナが買収したのはインキ、包装材用ニス

バイエル―馬治療薬を米メリアルに売却―

製薬大手の独バイエルは12月17日、馬用治療薬2種類を動物用医薬品メーカーの米メリアルに売却すると発表した。取引金額は非公開。売却手続きは独禁当局の審査などを経て2015年第1四半期に終了すると予想している。 メリアルに

特許薬発売が急増、14年は49件に

研究開発型製薬工業会(VFA)は12月19日、ドイツ市場に新規投入された特許薬の数が2014年は49件に達し、少なくとも過去25年間で最高になったと発表した(グラフ1を参照)。「医薬品研究開発の生産性は2000年代の低迷

BASF―シェルとのシンガポール合弁から撤退―

化学大手の独BASF(ルートヴィヒスハーフェン)は12月18日、石油大手シェルと折半出資で運営するシンガポールの合弁会社エルバ・イースタンの資本50%をシェルに譲渡し同合弁から撤退すると発表した。取引金額は非公開。両社が

アルタナ―ブラジル2社買収、インキ・ニス分野で―

特殊化学大手の独アルタナ(ヴェーゼル)は12月22日、インキ、ニス分野でブラジル企業2社を買収したと発表した。南米最大の同国で事業を強化する狙い。取引金額は明らかにしていない。 アルタナが買収したのはインキ、包装材用ニス

バイエル―馬治療薬を米メリアルに売却―

製薬大手の独バイエルは12月17日、馬用治療薬2種類を動物用医薬品メーカーの米メリアルに売却すると発表した。取引金額は非公開。売却手続きは独禁当局の審査などを経て2015年第1四半期に終了すると予想している。 メリアルに

特許薬発売が急増、14年は49件に

研究開発型製薬工業会(VFA)は12月19日、ドイツ市場に新規投入された特許薬の数が2014年は49件に達し、少なくとも過去25年間で最高になったと発表した(グラフ1を参照)。「医薬品研究開発の生産性は2000年代の低迷

BASF―シェルとのシンガポール合弁から撤退―

化学大手の独BASF(ルートヴィヒスハーフェン)は12月18日、石油大手シェルと折半出資で運営するシンガポールの合弁会社エルバ・イースタンの資本50%をシェルに譲渡し同合弁から撤退すると発表した。取引金額は非公開。両社が

温室効果ガスの排出が減少、フロンは昨年-7%に

ドイツ連邦統計局が16日発表した温室効果ガス統計によると、国内のフロン排出量は昨年9,145トンとなり、前年を7%下回った。減少は2年連続。全体の3分の2を占める冷媒が9%減の6,897トンに低下。樹脂・発泡体製造用の高

繊維製品で有害物質を不使用へ、ディスカウンターが確約

食品ディスカウントスーパー大手の独リデルは10日、自社ブランドの繊維製品に有害物質を一切、投入しない方針を明らかにした。環境保護団体グリーンピースの批判を受けたため。ドイツの食品ディスカウンターのなかでは同社が初めて、グ

印特許訴訟でバイエルの敗訴確定

自社のがん治療薬「ネクサバール」のライセンスをインドの後発医薬品メーカー、ナトコ・ファーマに低額で供与することを命じた同国特許庁の命令を不当として製造元の独バイエルが起こした訴訟で印最高裁が訴えを棄却する判決を下したこと

ドイツ人の健康意識高まる

ドイツ人の健康に対する意識が年々高まっているもようだ。ロベルト・コッホ研究所(RKI)が11日発表した年次レポートによると、喫煙者は減少し、スポーツを行う市民が増えている。 RKIは市民を対象に2003年から毎年、健康状

独フレゼニウス、セルビアに新工場

独ヘルスケア大手フレゼニウス・メディカル・ケア(FMC)はこのほど、セルビア北東部のヴルシャツに新工場を開設した。総面積1万5,000平米の新工場の建設にFMCは1,600万ユーロを投資。一方、セルビア政府もセルビア投資

BASF―台湾の接着剤原料メーカーを買収―

化学大手の独BASF(ルートヴィヒスハーフェン)は8日、台湾の接着剤メーカー台湾欣順(TWSS)を完全買収することで合意したと発表した。熱可塑性ポリウレタン(TPU)分野で世界最大手の地位を一段と強化する。取引金額は公表

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